EC は昨年12月、独占禁止法違反をめぐる改善命令への対応が不十分だとして Microsoft に勧告を出し、罰金徴収をほのめかした。EC は同勧告の中で、Microsoft が先に提供していた技術文書について、特定の Windows Server OS の通信プロトコルをライセンシが完全に実装するのに十分な情報を開示していないと主張していた。Microsoft は今回の決定こそ「究極の回答」であり、EC が勧告で提起している問題すべてが解決すると述べている。
EC が提案するライセンス プログラムのもと、Windows Server ソフトウェアのライセンス供与を受けている競合各社は今後、Windows Server OS のソースコードを追加料金なしで入手できるようになる。これによってプログラマは、Windows と相互運用性を持つ非 Windows ソフトウェア製品を設計するうえで、より詳細な参考情報を得ることができる。
Microsoft の法務顧問兼副社長の Brad Smith 氏は電話会見の中で、「ライセンス料さえ払えば、誰でもソースコードを閲覧することが可能になる」と述べた。
一方の EC だが、各種報道によれば同委員会は今回の Microsoft の提案について、「慎重に精査する」と述べるにとどまっている模様だ。
Smith 氏は今回の「新たな措置」によって、Microsoft が提供した技術文書に関するいかなる懸念も払拭されるはずだと述べた。同氏によれば、EC は Microsoft に対し、Windows 通信プロトコルの動作に関する技術仕様を開示するよう求めたに過ぎず、Windows 設計の根幹に関わるコードまで開示を求めたわけではないという。
「当社には (通信プロトコルの) ソースコードをライセンス供与する義務などない」が、これらのプロトコルを十分に理解したい場合、ソースコードが究極の資料となるのは明白だと Smith 氏は指摘し、ソースコードはいわば「Windows Server OS の DNA」だと語った。
Smith 氏によると、参照ライセンスでは、開発者がソースコードをコピーして自分のプログラムで使用するのを認めていないが、コードを参照し、研究し、何かを学ぶことは可能だという。