Webビジネス2006年3月23日 09:30
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片手で打つか、両手で打つか

この記事のURLhttp://japan.internet.com/busnews/20060323/8.html
著者:アウンコンサルティング株式会社 執筆:草野すぐり/監修:信太明
国内internet.com発の記事
おそらくこのコラムを読んでいる方の多くは片手で打つ方が多いのではないだろうか。携帯電話でメールやパケット通信を利用する際、我々はたいてい片手の親指を使ってボタンを打っている。最近では、電車の中で少しうつむき加減になりながら、黙々と携帯電話を操作する人を見かけない方が珍しいぐらいだ。

こうした光景は、もう既に見慣れてしまっているが、外国の方にはとても異様なものとして目に映るそうだ。実際、外国人の知り合いに尋ねてみたところ、「あんなに小さいボタンを何回も押すくらいなら電話をするね」と言い放たれてしまった。

このような日本の状況に対し、いま世界的な携帯電話市場のトレンドは両手で打つ方向へと変わりつつあるようだ。本来、携帯電話の必須用途といえば通話になるが、最近ではそれ以外の用途で携帯電話を利用する機会が確実に増加している。日本ではそれがメールであったり、音楽であったりするが、それは片手での範囲に留まっている。しかし、欧米ではカナダのリサーチ・イン・モーション社が発売するブラックベリーのようなフルキーボード型のモバイル端末が人気を呼んでいる。

日本でも最近こうした流れに呼応し、2005年12月14日にはウィルコムからフルキーボード搭載 PHS 端末「W-ZERO3」が発売された。予約開始日には予約サイトへの接続が困難になるほどアクセスが集中したということで、今後は日本でも携帯端末を両手で打つ方向へとシフトしていくのかもしれない。

実は携帯端末の利用法がこのように片手から両手に変わることにより、ここにも検索の新たな可能性が生まれることが期待できる。普段の生活を思い返してもらいたい。パソコンに向かうことの多い人なら、携帯電話よりもパソコンの方が文字を打つには適していると感じているはずだ。「Google」や「Yahoo! JAPAN」、「MSN」など、大手検索エンジン各社のモバイル検索も活発化している中であるが、パソコンほど頻繁に検索エンジンが使われているとは言えない状況である。しかし、そこに次の条件が加わるとする。

1.フルキーボード搭載端末の普及で両手打ちが主流になる
2.無線 LAN 搭載端末の普及でインターネットへの高速接続が容易になる
3.OS 搭載端末の普及でアプリケーションが充実する
4.新規参入企業の登場でパケット定額制や通信料金値下げが促進される

携帯端末で普段使っているパソコンとほぼ同等のことができるとなると、片手では検索窓に文字を打つことが億劫だった我々も、次第と検索を繰り返すようになることが予想できる。ちなみに、先に紹介した PHS 端末「W-ZERO3」のキャッチコピーがまさに「ケータイの軽やかさ+ PC の便利さ」というもので、こうした最新の携帯端末のメリットを的確に捉えていると言えるだろう。

今後、携帯端末からも検索が頻繁に利用されるようになった場合、そこにビジネスチャンスが発生する。携帯端末のヘビーユーザーは、パソコンに比べて若年層が多い傾向があり、これから進化するモバイル市場では、新たなユーザー層が生まれる可能性を秘めている。そうなると、これまで参入価値が見出せないでいた企業としても積極的なプロモーションの必要性が発生するのではないだろうか。

(執筆:コンサルティンググループ 草野すぐり)




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