従来製品の半額、IBM が中小企業向けメインフレーム新製品どの企業も10万ドルの設備投資をできるわけではないが、これが IBM (NYSE:IBM) の最新メインフレームの価格だ。1機種は、これまで最も安価だったメインフレーム『eServer zSeries 890』(最小構成でも20万ドル近く) の半値となっている。
同社は27日、メインフレーム新製品『System z9 Enterprise Class』(z9 EC) と『System z9 Business Class』(z9 BC) を発表した。z9 BC は、これまでメインフレームの購入など検討したことなど無いかもしれない中小企業をターゲットにしたものだという。 10万ドルほどの低価格であれば、中小企業の管理者たちが、「そろそろわが社でもメインフレームを導入する時期だと思う」などと言う可能性がある。 z9 BC は、メモリを最大64GB まで拡張でき、73種類もの処理能力設定を選択できる。この処理能力設定の選択肢は、eServer zSeries 890 (z890) に比べ約2.6倍も多く、処理能力も37%上回っている。 z9 EC は、『System z9 109』(z9-109) をアップデートして改称した製品だ。z9 BC の上位機種で、メモリは最大512GB まで拡張できる。 IBM はこの日、特定のデーターベースワークロード処理専用プロセッサ『System z9 Integrated Information Processor』(zIIP) も発表した。同プロセッサの特徴は、汎用コンピューティングに当てる能力を増やせること、およびメインフレーム上におけるビジネスインテリジェンス (BI) や基幹業務 (ERP) や顧客関係管理 (CRM) などといった特定ワークロードのソフトウェアコストを削減できることだ。単体リリースは今四半期中の予定だが、z9 BC と z9 EC はすでにこれを搭載している。 この zIIP プロセッサを持つため、z9 BC と z9 EC は、データの複製コピーの維持管理が最小限ですむとともに、アプリケーションとデータ間のセキュリティも強化している。 IBM は、zIIP について、様々なプラットフォーム、とりわけ『Windows』のデータベースをメインフレームに統合する傾向が高まっていることを考慮に入れて設計した、と説明している。 いわゆる従来型の中小企業は、メインフレームを購入しないだろう。しかし、『Linux』を利用している企業は様相が違う。メインフレームは、何千台もの仮想 Linux サーバーに分割でき、大幅なコスト削減ができるからだ。従業員数から見て小規模や中規模の企業でも、過去にないほど多くの顧客を擁する企業もあり、そうした企業が z9 BC と z9 EC のターゲットになる。 IBM ポキプシ研究所の上級技術研究員 Boas Betzler 氏は、取材に対し次のように述べている。「中小企業という語は、新しい意味も持つようになった。とりわけ中国やインドの成長産業の中には、数百、数千、あるいは数百万規模の顧客を持つ企業もあるからだ」 「あるいは、オンライン娯楽やゲーム業界の中小企業を考えてみてほしい。そうした企業が処理する顧客数や取引数は、メインフレームシステムに最適な規模になっている。それら企業では、重要な処理を年中無休24時間態勢で実行しようと考えている」と Betzler 氏は語った。 関連記事 最新トップニュース
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