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麻生外相「太郎スマイル」で文化外交の新基軸を発表〜デジハリ講演麻生太郎外務大臣は、2006年4月28日、東京・秋葉原のデジタルハリウッド大学・秋葉原校で「文化外交の新発想」と題した講演を行い、日本のコンテンツを主軸とした海外戦略に関する政策を発表した。
デジタルハリウッド大学(デジハリ)は、映画やアニメ、音楽など、日本のコンテンツをデジタル化し、世界に向けて発信するデジタルコンテンツクリエーターの養成を目的とした、実践的なマルチメディアスクール。大学院も備える。 麻生外相は、週に十数冊の週刊漫画雑誌を購読するマンガ通として広く知られており、デジタルハリウッド大学での講演は、かねてからの希望であったという。 デジハリ・杉山校長は、冒頭の麻生外相の紹介において「空港の待合場所で某マニアックなマンガを読んでいたことも有名」と、麻生外相のコンテンツ産業への造詣の深さをアピール。デジハリと麻生外相の接点の深さを強調した。 麻生外相は「ポパイ」といったアニメが日本においてアメリカ人のイメージを、「鉄腕アトム」といった作品がロボットのイメージを向上させていることを説明。ポップカルチャーによるイメージ戦略の重要性を強調した。 世界が民主化するに従って、大衆世論が外交に与える影響が拡大しているという。日本のアニメやマンガといったポップカルチャーは海外で大きな人気を得ており、これらの好イメージを外交戦略に生かしていくというのが、麻生外相の狙いだ。 このため、東映社長やポニーキャニオン会長といったメンバーで構成される「海外交流審議会」を2006年3月に新たなメンバーで開始しているという。 具体的な新機軸としては、まず、世界中のクリエーターを対象とした「マンガのノーベル賞」のようなものを創設し、日本との絆を意識してもらいたいとの構想が述べられた。また、「アニメ文化大使」を任命し、日本の大使館・領事館のネットワークを総動員して、日本のコンテンツの普及に努めたいという。 さらに、大使館や領事館においては、「文化交流インターン」として現地の学生を採用し、文化交流の仕事に携わってもらいたいという構想もあるという。 「ニッポン印のブランド」の強みは、工業製品といった「ハード」だけではなく、アニメやマンガといった「ソフト」がその中核である。日本の良質なポップカルチャーコンテンツが世界の大衆に浸透することで、日本のイメージを向上させていくことが、今回発表された麻生外相の新しい外交政策の主旨といえるだろう。 「うる星やつら」といったキーワードを交えた質問が講師陣から続出し、マンガ通の麻生外相でなければ質問の意味もわからないような濃い質疑応答がなされた。マスコミの記者相手には強面で対応する麻生外相だが、クリエーターの卵や講師陣を前に、さわやかな「太郎スマイル」が連発する講演であった。
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