外国人はおことわり?
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▼2006年5月12日 09:00 付の記事
■海外internet.com発の記事
まず私の目に留まったのは、履歴書に書かれた外国人らしい名前だった。
少なくとも私には馴染みのない名前だった。マネージャーとして人を雇う
のは今回が初めてで、いい人材を見つけたかった。顧客と協力して仕事ができるコン
サルタントが必要だった。うまくコミュニケーションの取れない人だったらどうしよ
うか?文化の衝突があったらどうしようか?
幸運にも、経験豊富な人事担当者が、どの候補者よりもこの人物を推してくれた。彼は採用され、われわれのチームリーダーになった。
彼も私もアメリカ育ちで、多くのアメリカ人同様、親が移民だったが、私の場合は、名前が“アメリカ人風”の響きだったため、彼ほど詮索されることがなかった。
メリーランド州バルチモアの Harbor Point Resources 社でセールスディレクターを務める Neil Konstantoulas 氏によると、採用担当者や人事マネージャーは各国の一般的な名前の人に興味を
引かれることがある、とのこと。
「Cheng の代わりに Charlie など、ペンネームを使う応募者を見かけるが、効果のほどは定かではない」と Konstantoulas 氏は言う。「しかし、例えば、私の姓(Konstantoulas)から判断すると、ギリシャから渡米したばかりの人間ともとれる。書類の上だけで判断することはできず、履歴書を見て能力のありそうな人を選ぶべきだ」
今の時代、名前はさほど重要ではない。IT 分野で人材を探す場合、応募者の名前を見て先入観を持って判断すると、才能があり資格を持つ人を見逃しかねない。履歴書に
記載されたスキルが職務に必要とされる条件を満たしているのであれば、その他の事柄で先入観を持たないことが大事だ。その他、先入観を抱きがちな4つの事項を検討しよう。
外国の職歴と学歴
おそらく、人事マネージャーや採用担当者は、自らの経験に基づいて、応募者の経験と学歴を検討し、その人の資質を判断するだろう。
MIT(マサチューセッツ工科大学)のコンピュータ科学修士号の取得者と、IIT
(インド技術研究所)の同じ学位を持ち、同じくらいの経験を持つ応募者であれば、MIT 卒業生を選ぶほうが、無難だと思うかもしれない。しかしながら、実は IIT はインドの MIT と言われ、入学と卒業の基準は非常に厳しく、MIT 以上かもしれない。
とはいっても、当然ながら、コミュニケー
ション能力は考慮する必要がある。それは、応募者がインド、中国、またはピオリアの出身であっても同じだ。しかし、履歴書を見て興味をもったのならば、電話でイ
ンタビューする価値はある。
例えば Adel Hedfi 氏の場合。彼はチュニジア出身で、テキサス大学で機械工学とオペレーションズリサーチの両方を専攻し、学部課程を修了した。卒業後、奨学金制度の一環とし
てチュニジアに戻り、2年間 Marathon Oil 社で働き、そこで特許を取得した。
彼
は責任を全うし、テキサスに戻って職を探したが、採用してくれる会社は見つからな
かった。「いろいろな人と話をしたが、有名な多国籍企業だったにもかかわらず、外国での職歴という
理由で高く評価されなかった」と Hedfi 氏は言う。
「最後に、エンジニアリングアシスタント職の面接を受けた。自分のスキルを
下回る職だったが、洗車の仕事より良かった」と Hedfi 氏は言う。「職歴を見て面接担当者は、あなたは私のしている仕事をしているべき人だ、と
言ってくれた。幸運にも彼は私を信頼してくれ、2週間後にはこの会社でフルタイム
の職を得た」
現在 Hedfi 氏は、インフラ管理決定サポートシステムを提供するエンジニアリングコンサルティ
ング会社、
Axiom Decision Systems 社の社長だ。
学歴不足
人材募集には大卒の資格、しかも特定の専門分野での学位を必要とするものが多い。しか
し、そう規定する前に、応募者の経験を考慮する柔軟な姿勢が必要だ。頭は良くて能力
もあるが、大学に通うことができなかったり、大学に通えない酌量すべき事
情があった人もいる。しかし、そのような応募者は独学で勉強している可能性があり、
その分野で相当の経験年数のある人であれば、そのことはかえって魅力的になる。
机上の知識というものは、それを学んだのが学校であろうとインターネットであろうと、ただ知識でしかない。実務経験にまさるものはない。
「ただ、無認可の大学卒は好まれないこともあるが、職務に必要な経験を持っていさえ
すれば、検討の余地ありとする採用者は多い」と
Konstantoulas 氏は言う。
空白の時間
職歴が続いている応募者を求める雇用者がほとんどだ。履歴書に数ヶ月以上働いていない空白の時間がある場合、理由を説明しなければならない。これは育
児休業や老人介護などの場合にはよくあることで、先入観を取り除くことは不可能では
ない。
「1年の間にすべてのスキルをなくしてしまうと信じる人が本当にいるだろうか
?」と Konstantoulas 氏は尋ねる。「履歴書で空白の時間を説明すればいい。開始と終了の日付を記入し、
育児休業と記載する」また、収入のあるなしにかかわらず、アルバイトなどで働き、持
続していたスキルがあればその分野も記載するように、と
Konstantoulas 氏は付け加える。
頻繁な転職
私はひとつの職場で2、3年も働き続けたことがない。しかし、罪の
意識を感じる必要があるのだろうか?たとえ“職を転々とする人”と思われチャンスを逃し
たとしても、私は過去の職歴を変えたいとは思わない。能力のある応募者に職歴を説明する機会を与える
と、正当な理由があって職を転々としていることがわかるかもしれない。
「10年、いや5年であっても、ひとつの会社で働き続けたことのある応募者はなかなか見つからないが、採用側は、長年続けて働く可能性があるかどうかを、応
募者の職歴にもとづいて判断する傾向がある」と Konstantoulas 氏は言う。「契約労働者として働いていたのならば、雇用契約のあった会社を記し、その下に個々の業務内容をすべて記載しておくべきだ。または、それぞれの仕事について照会先を記載し、退職に際して、苦い出来事があったわけではないことを示すのもいい」
先入観を持たずに履歴書を判断することはできるのか?その答えは出せないが、将来の指導者や技術専門家を見逃がさないためには、それ相応の努力をすべきだ。外国
人らしい名前だったために私があやうく見逃すところだった応募者は、現在この会社のエンジ
ニアリング VP なの
だ。よく言われるが、本は表紙で判断しないことだ。
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