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2006年5月19日 14:10

『NetWeaver』対応アプリ開発を促したい SAP、ベンチャー基金を設立

著者Michael Hickinsオリジナル版を読む海外海外発
企業向けソフトウェア大手 SAP は17日、包括的な統合アプリケーションプラットフォーム『SAP NetWeaver』に対応した次世代の複合型アプリケーションの開発を独立系ソフトウェア開発会社 (ISV) に促すため、1億2500万ドルを出資し、グローバルなベンチャー基金『SAP NetWeaver Fund』を設立したと発表した。

NetWeaver は、SAP のプロプラエタリなプラットフォームだ。同プラットフォームに対応したアプリケーションを開発している ISV はすでに1000社ほどに及び、1500種類を超えるアプリケーションが製品化され市場に出た。しかし SAP は、今回の基金設立によって、ISV が1か所で開発資金を調達できるよう支援したいと考えている。

同社の製品および技術部門社長 Shai Agassi 氏は、次のように語った。「わが社は、世界一流の (ソフトウェア開発) エコシステムの涵養において、また一歩前進した。これは、結果的に顧客が利用できるアプリケーションの選択肢を増やすことにつながる」

しかし、問題は、すでに SAP 製アプリケーションを多く組み入れている顧客は別として、プロプライエタリな上、顧客側に配備する形のアプリケーションモデルを顧客が望むかという点だ。

Yankee Group の顧客中心戦略担当マネージャ Sheryl Kingstone 氏は、取材に応えて次のように述べている。「SAP がこれほど多額を同基金に出資したことは素晴らしい。しかし、難点は、その基金を利用できるのが、同社のインフラに基づいたアプリケーション開発に限られることだ」

Kingstone 氏は、ソフトウェア市場が「サービスとしてのソフトウェア」(SaaS) に向かっているのにもかかわらず、SAP が SaaS の重要性をあまり理解していないと指摘した。

なお、SAP は同じ17日、サプライヤ関係管理 (SRM) ソフトウェア会社 Frictionless Commerce (株式未公開) の買収も発表している。この買収の狙いも、NetWeaver を軸にした戦略の強化だ。

Frictionless Commerce の製品はすでに、『Powered by SAP NetWeaver』認定を受けている。

このことは「わが社の顧客にとって、直ちに選択肢が増えて有利になったことを意味する」と、Agassi 氏は声明で述べた。

そして、Frictionless Commerce がオンデマンド環境でアプリケーションを提供していることに言及し、「オンデマンド環境は、顧客に素早くかつ一貫性 [のある選択肢] を提供する」と述べて、SaaS の重要性に対する認識も示した。

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