行き詰まった Adobe と Microsoft の交渉、訴訟に発展かオフィス生産性ソフトウェアスイート『Office』および次期 OS『Windows Vista』から『PDF』(Portable Document Format) 機能を削除せよ。そんな要求を Adobe Systems から受け、Microsoft (NASDAQ:MSFT) は、窮地に立っていると述べた。
Microsoft の広報担当 Stacy Drake 氏は2日、取材に応えて次のように語っている。「Adobe 側の要求が (エスカレートし)、わが社にとって最善と言えない段階に達した」 Adobe に取材を申し込んだが、コメントは得られなかった。 Microsoft によると、同社は「PDF として保存」機能を『2007 Microsoft Office system』(Office 2007) から外して、別途ダウンロード可能機能として提供することに合意している。 同社はまた、PDF と競合するドキュメントファイル形式『Metro』を Vista から外すのを OEM オプションとして提供することを検討中(Vista から Metro を外す/外さないの選択は、 OEM 各社が判断できる)であることが、取材で分かった。 このような譲歩姿勢を見せている Microsoft だが、オープンソースと見なしている機能を有料販売するのは競争上不利になるとして、Office 2007 と別に提供する PDF 機能を有料にすることは拒んでいる。 なお、Drake 氏は、Adobe が Microsoft を欧州の裁判所に提訴することを考慮中だと伝えた『Wall Street Journal』紙の記事について、否定的なコメントをしている。Adobe が欧州連合 (EU) の規制当局に申し立てを行なう可能性の方が高いという。 Microsoft に対する訴訟と言えば、同社が「知的財産の不正流用」「契約違反」「特許侵害」などを犯しているとして先月、セキュリティソフトウェア大手 Symantec が提訴したばかりだ。Symantec は、ワシントン州の連邦地裁に提出した訴状の中で、Vista など違反製品の販売差し止め命令の発行を求めている。 Microsoft に EU 独占禁止法の違反行為ありとした欧州委員会 (EC) の裁定を覆そうと、同社を支援している団体は、Adobe が提訴する可能性があるという報道に関して、「EC の裁定が、競争および消費者の利益に、じわじわと悪影響を及ぼしていることの現われだ」と言う。 Microsoft も加盟する同団体は、Adobe が Microsoft を提訴するとしたら、競争を減らしたいがための「捨て鉢の試み」だと評している。 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
|
|