ストレージセキュリティ製品ベンダー3社、新製品など相次いで発表先ごろ Kasten Chase が破産申請と業務停止を発表し、ストレージセキュリティ市場の厳しさを見せつけたが、競合ベンダー3社は5日、相次いで新製品などの発表を行ない、同市場に対する不安を払拭するかのように元気な姿を示した。
まず Decru は5日、暗号鍵管理プラットフォームの新製品『Lifetime Key Management (LKM) 3.0 Appliance』を発表した。LKM 3.0 Appliance の出荷は第3四半期の予定だ。また同社は、他社製品と LKM Appliance の連携強化のため、パートナープログラム『Decru OpenKey』の立ち上げも発表している。同プログラムには発足メンバーとして、セキュリティソフトウェアの Symantec およびストレージ製品の Quantum が参加したという。さらに Decru は共同ソリューション提供のため、FileNet と提携したことも明らかにした。Decru と FileNet は、安全性の高い企業コンテンツ管理 (ECM) ソリューションを提供する。なお Decru は、Network Appliance (NetApp) の子会社だ。 次に PGP Corporation も5日、ネットワークファイルの暗号化ソリューション『PGP NetShare』を発表した。同製品は、ファイル共有サーバー上に設けた NetShare フォルダにファイルを保存する際、自動的に暗号化を行なう。なお PGP NetShare は、ユーザーに意識させることなく、暗号化/復号化処理を行なうが、暗号化したファイルをパソコン側にコピーしたりバックアップしても、勝手に復号することはない。さらにアクセス制御情報と連動し、権限を持たないユーザーが暗号化したファイルを開いても復号は行なわない。 最後は RSA Security だ。同社は5日、より包括的な企業データ保護に関する新たな取り組みを発表した。その取り組みとは、アプリケーションレベルやデータベース内、あるいはファイルなど、企業データの所在を問わない保護実現に向けた、頑強なフレームワークを提供するためのものだ。さらにこの企業データ保護フレームワークは、暗号鍵/アクセス制御/認証など、関連する情報管理にも対応するという。RSA Security はこの取り組みの基盤として、新パートナープログラム『RSA Key Manager Partner Program』も発表した。 データセキュリティベンダーは、楽観的に構えて何も対策を講じなければ、結果としてどれほど大きな費用が発生するかを説いている。 Decru のマーケティング担当副社長 Kevin Brown 氏は、Gartner の調査を引き合いに出し、暗号化にかかる費用が顧客1件あたり6ドルなのに対し、データ漏洩が起きた際に発生する費用は、顧客1件あたり90ドルもかかるのが普通だと述べた。 このような説得力ある数字や、たった1度のデータ漏洩が引き起こし得る対外的な印象悪化の甚大さにもかかわらず、未だストレージセキュリティ市場の規模は小さい。具体例を示すと、NetApp の全事業を見渡しても、Decru は最も成長著しい事業の1つだが、直近の四半期決算において、NetApp の総売上に占める Decru の割合は、わずか1.5%だった。 今回発表を行なった3社を含め、ストレージセキュリティ製品を手がけるベンダーは、機能性や管理性を高め、まだ初期段階にあるストレージセキュリティ市場でシェアを拡げようとしている。 関連記事 最新トップニュース
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