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2008年10月15日
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Webビジネス2006年6月6日 11:00

So-net が SNS を提供開始、“コミュニティやり直しニーズ”を狙う

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ソニーコミュニケーションネットワークが6日に提供開始したソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「So-net SNS」β版は、ユーザー一人一人が SNS のオーナーになれる、いわば無料“SNS 開設サービス”だ。ユーザーは既存の SNS に参加するのではなく、身近な友達や職場の同僚を誘って、小さなコミュニケーションの場を新たに作ることができる。利用には So-net ID が必要。

So-net SNS、マイページ


狙うは“コミュニティのやり直しニーズ”
このようなオーナー型の SNS を提供する So-net の狙いは、すでに大手 SNS のユーザー間に潜在しているという“コミュニティのやり直しニーズ”だ。

ポータル事業部門編成部 編成1課 課長の水谷祐司氏は「巨大な SNS では良くも悪くも思わぬ出会いがある。個人的な趣味のコミュニティや、転職に関するコミュニティに入っている場合などはなるべく人に見られたくないもの。悪意のあるユーザーからストーカー行為を受けてしまうといったこともあるだろう。リアルで起こっていることは当然 SNS の中でも起こりえる。今後も規模が大きくなればなるほどその確率は高くなるだろう」と指摘する。

その結果、居心地が悪くなったユーザーの、別の環境でコミュニティをやり直したいというニーズを So-net SNS で汲み取っていく考えだ。オーナー型 SNS であれば、自分が SNS を開設することで、もう一度友人同士のクローズドなコミュニティを再構築できる。仲の良い数人を招待した時点で登録を打ち切ることも可能だ。

一方、巨大な SNS はそのボリュームの大きさが利点でもある。ユーザー数が多ければその分だけ他のユーザーとのコミュニケーションの幅も広がるからだ。これについて水谷氏は、「例えば mixi を使いながら So-net SNS も使うといった共存の道もある。目的によって SNS を使い分けるといった行動も今後は一般的になるだろう。コミュニティやり直しのニーズが発生してくると、おそらく1個1個の SNS は mixi のように何百万単位ではなく、2人、3人くらいのレベルから10人、または多くても100人くらい。小中規模の SNS が無数にできるようになるだろう」と述べる。

SNS のビジネスモデルについては、「やはり考えられるのは広告ビジネス。それぞれの SNS が個別の属性を持っているため、その属性にあった広告配信などが一番わかりやすいだろう」(水谷氏)。将来的にはターゲティング広告やオプションサービスに対するユーザー課金などを検討していく可能性もあるというが、So-net SNS ならではのビジネスモデルも模索していく。

「コミュニティのやり直しのニーズを今のうちにキャッチしておかないと、そこにあるビジネスチャンスを逃してしまう。今回のβ版では機能としては最低限のものを用意した。ビジネスチャンスがあるかないか、コミュニティやり直しのニーズは本当に存在するのか、という仮説を実証していきたい」

専門分野の SNS で BtoB ビジネスも視野に
ビジネスにも応用可能な SNS として、水谷氏が「積極的に立ち上げを支援していきたい」と語るのが、リアルな関係をクローズドなネットに置き換える例だ。“ブライダル SNS”や“コーポラティブハウス SNS”がこれに当てはまる。

ブライダル SNS は、結婚式を挙げる人がオーナーとなるもの。式の参加者をそのまま SNS の参加者として招待し、式に関する連絡網や式後の報告網として利用する。メーリングリストと違う点は1対nではなく、n対nのコミュニケーションが取れることだ。参加者同士がサプライズな演出を考える場にもなる。

またコーポラティブハウスとは、一世帯ずつ個別に自由度の高い設計が可能なマンションだ。ここで SNS を活用することで、建築家とそれぞれの世帯とのコミュニケーションを支援する。住居ができたあとは管理組合の SNS として継続的に機能し続けていくこともできる。

これら2つの SNS のほかにも、ペットオーナー、カーオーナー、スポーツチーム、塾に通う子供の親など特定事業と強く結びついた SNS ならば、事業者と協業した SNS 構築のプロモーション活動や、SNS を事業者オリジナルにカスタマイズする SI サービスの展開も可能となる。

「特定分野における SNS の活用シーンは So-net のポータルの上で提案しても関心のある人のみにリーチするのが難しい。それなら、たとえばブライダル SNS などは披露宴の式場や引き出物を取り扱う会社などと協業するのが自然。同様にペットショップやカーディーラーと組んだりなど、お互いがメリットある形で発信できればいい。今のところは構想段階だが、サービス開始後は積極的に働きかけていく予定だ」

またユーザーがオーナーになるのではなく、事業者そのものがオーナーになるようなサービスも視野に入れており、企業ごとのカスタマイズといったニーズに対して SI ビジネスを提供する可能性もあるという。

編成1課 課長 水谷祐司氏(右)
編成1課 SNS チームリーダー 千輝仁氏


オーナー同士で交流できる「オーナーズ SNS」も
So-net SNS で提供される機能は、日記、アクセス履歴、コミュニティなど SNS としては一般的なものだが、特徴的なのはオーナーとなったユーザーに提供される管理機能だ。ユーザーが入力するプロフィールの項目などを設定できるほか、メールニュースによるユーザーへの告知や、パスワード忘れ、退会などユーザー管理も行うことになる。

So-net SNS のオーナーページ

また SNS への入会方法についても、オーナーが招待制と登録制のどちらかを選択できる。参加メンバーへの招待権限の有無や、最初の1週間は招待制でその後は登録制に変更するといった細かな設定も可能だ。

オーナーとなったユーザーには、オーナー同士で交流できる「オーナーズ SNS」が用意される。こちらは So-net が運営し、同社からの情報提供を受けたり、サービスについての要望も提出することができるという。

注意すべきは、1ユーザーにつき開設できる SNS は一つのみということ。いくつもの SNS を乱立するのではなく、一つのサービスを継続的に管理する必要がある。もちろん既存の SNS を閉鎖すれば、また次を開設することができる。また60日間オーナーも参加者もアクセスしなければ、告知の上で自動的にその SNS は閉鎖される。

小さな単位の SNS というと、mixi など多くのユーザーを抱える SNS の1コミュニティと比較されやすいが、それらとの差別化について編成1課 SNS チームリーダーの千輝仁氏は以下のように述べる。

「ある SNS の中で提供されるコミュニティは、そのコミュニティに参加しているという事実がオープンになってしまう。一つのサービスの中に自分の部屋を借りるという感覚だ。それに対し、So-net SNS はユーザーが一つ一つの島を所有するという、より独立したイメージ。So-net の名前が前面に出ないようにユーザーを主体としてやっていきたい」

とはいえクローズドな SNS を運営したいものの、いろいろな人に少しは見てほしい、あるいは参加してほしいというオーナーもいるはず。そこは So-net でプロモーションできる場所と手段を別に設けて対応する予定だという。


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