IBM、伝染病などの災害事前対策/復旧ソリューションを発表未曾有の大災害といえば、やはり天体衝突をおいてほかにない。なにしろ地球の生物相が一変することすらあり得るからだ。とはいえ、そのような事態が起きるのは10万年や100万年単位の話だ。
それよりも目前に差し迫っている危険が、ハリケーン災害や伝染病蔓延の可能性だ。人的資源やサプライチェーン、それに企業利益にも壊滅的な打撃を与える恐れがある。 しかし、対策は専門業者に任せる方が良い。差し迫る災害に対する意識の高まりを利用して、それら業者が災害復旧サービスの宣伝をしているにしてもだ。 今年もハリケーンシーズンが近づく中、グローバル IT サービス/コンサルティング業界でしのぎを削る IBM と Hewlett-Packard (HP) が、災害事前対策/復旧ソリューションを用意している。 IBM は6日、伝染病を主眼に置いた災害事前対策/復旧ソリューションとして『Contingency Planning Assessment』(CPA) を発表した。また HP も7日に災害に備えるためのソリューションを発表することが、取材で明らかになった。 両社のソリューションは細目に関して違いがあるが、全体像に差はない。つまり、災害によってどのような被害を受ける可能性があるのか把握し、業務を維持するため事前に対策を講じるという内容だ。 もちろん大企業のほとんどは、すでにこうした考え方を採り入れ、計画を配備している。 しかし、IBM の Global Crisis Response Team マネージャ Brent Woodworth 氏は、大手企業が配備している危機管理計画の多くが、プロアクティブ (事前対策的) ではなく、リアクティブ (事後対処的) だと指摘する。 同氏は取材に対し「これらの計画を調べてみたところ、実際には復旧計画ではなく、対処計画だった」と述べた。 IBM の CPA ソリューションは、人的資源に関する計画および監視、従業員や顧客に対する伝染病の情報伝達および教育計画、サプライチェーンが受ける影響および悪影響緩和計画、IT/ネットワーク/セキュリティ/職場のインフラ維持、といった分野について、詳細なリスク査定と準備のアドバイスを行なう。CPA は伝染病の影響を主眼に置いたソリューションだが、災害全般についての準備についても検討する。 料金は、中小企業向けの『CPA for Small and Medium Businesses』が1万ドルないし3万5000ドル、より複雑な組織で複数拠点を持つ大企業に対応する『CPA for Enterprises』が、5万ドルないし15万ドルとなっている。同ソリューションは今月中に提供が始まる予定だ。 Woodworth 氏によると、IBM には膨大な経験があるため、企業が自前で行なうよりも綿密で広範な計画を提供できるという。 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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