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2006年6月21日 14:40

『Windows Live Messenger』正式公開、その時ライバルは?

著者Ed Sutherlandオリジナル版を読む海外海外発
Microsoft は19日、ベータテスト中だった新インスタントメッセージ (IM) クライアント『Windows Live Messenger』を正式公開した。

Live Messenger は公衆交換電話網 (PSTN) に接続可能な VoIP 機能を備え、同様の機能を持つ AOLYahoo! のツールと競合する。パソコン由来のリアルタイム コミュニケーション用クライアントという括りならば、PSTN 接続可能な VoIP 機能に加えて IM 機能を備える Skype のクライアントも、これらと競合関係にある。なお Google も音声通信機能付き IM クライアントを提供しているが、今のところ PSTN 接続ができないため、完全な競合関係にあるとは言い難い。

Live Messenger の PSTN 接続機能『Windows Live Call』では、Verizon Communications の『Web Calling』サービスと組み合わせ、市内通話だけでなく国際通話も実現している。Live Messenger に対応したコードレス電話機は、Royal Philips Electronics が間もなく発売し、Motorola も年内に発売する。Uniden America (ユニデン アメリカ) は既に販売中だ。これら Live Messenger 対応電話機は、Live Messenger の連絡先リストにアクセスすることができる。

Web Calling サービスの契約は、IM クライアントから行なう。契約は前払い方式で、220を超える世界の国と地域に電話をかけることができる。料金は1分2セントからだ。

Live Messenger は VoIP 機能以外にも、様々な機能性向上を図っているが、競合サービスとの決定的な差異化要因にはならない、と指摘するアナリストもいる。

調査会社 JupiterResearch のアナリスト Joe Laszlo 氏は、次のように述べた。「VoIP 機能は、とりわけ『人まね的』なものに見える」

Microsoft は、同社の IM サービスのユーザー数を2億4000万人以上としているが、それでも Skype をおびやかすには至らない、というのが同氏の見方だ。

また調査会社 IDC の VoIP 調査マネージャ Will Stofega 氏は、「各社 (Microsoft、AOLYahoo!) とも、Skype のシェアを奪いたいと考えている」と語る。

しかし Microsoft は、同社が Skype のシェアを狙っているとの見方を否定した。

「われわれは、競合相手を念頭に置いているのではなく、顧客のためにサービスを開発している」と Microsoft は語った。

また Laszlo 氏は、Live Messenger によって IM 市場の勢力図が劇的に変わることはない、との見方を示した。

JupiterResearch によれば、従来の Microsoft 製 IM クライアント『Windows Messenger』は、インストール数でみると AOL および Yahoo! 製クライアントに届かず第3位になっているという。

競合相手の一角 Yahoo! だが、同社は20日、『Yahoo! Messenger with Voice』の新ベータ版をリリースした。Yahoo! は昨年から同 IM クライアントを配布している。

新版の大きな特徴は、プラグイン構造を備えたことだ。プラグインによって、オンライン検索や友人とのコラボレーション機能、地図検索といった小型アプリケーションを Yahoo! Messenger with Voice に追加できる。Yahoo! はプラグイン開発キットを公開しており、サードパーティの開発者もプラグインを作成することが可能だ。

各種プラグインの中からいくつか紹介すると、ユーザーが eBay のオークションを監視できるものがある。eBay と Yahoo! といえば、最近両社は相互技術利用およびプロモーションに関する契約を結んでいる。

そのほか、『Yahoo! Local』『Yahoo! Maps』『Yahoo! Calendar』など、Yahoo! 自身の各種サービスを利用するプラグインもある。

Microsoft、AOL、Yahoo! は巨大なユーザー基盤を擁しているが、「彼らは、(公衆) IM サービスで利益を上げていない」と Laszlo 氏は指摘する。これらの企業はいずれも PSTN 接続可能な VoIP を、IM サービスから売上を得る手段の1つとして捉えていると同氏は述べた。

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