Webビジネス 2006年6月23日 17:20

IBM、ロシアで最初の開発研究所開設を発表

著者: japan.internet.com編集部
2006年6月23日 17:20 付の記事
□国内internet.com発の記事

IBM の会長兼 CEO である Samuel Palmisano 氏は、2006年6月20日、高成長国への投資拡大を継続する中、IBM としてロシアで最初となる開発研究所の開設を発表した。

IBMは、この「ロシアシステムズ&テクノロジー研究所(Russian Systems & Technology Laboratory)」に今後3年間で4,000万ドルを投資し、2008年末までに最大で200名のスタッフを雇用する予定。

同研究所は、メインフレーム技術の開発に重点的に取り組んでいくという。これは、世界各国、特にロシア、ブラジル、中国、インドなどの高成長国でスキルや専門知識を活用することを重視する IBM の姿勢を継続するものであるとされる。

この研究所は、IBM が最近発表した主要な開発事業としては4番目のものとなる。このほかに新たな拠点として、ブラジル・サンパウロの Linux テクノロジーセンター(Linux Technology Center)、インド・バンガロールのソリューションズ&テクノロジーセンター(Solutions & Technology Center)、中国・上海のメインフレーム開発研究所(mainframe development lab)が存在する。

この新たな研究所では、ロシアにおける才能を活用し、企業向けや学術的コンピューティング向けのハードウェアやソフトウェアの開発が行われる。

特に、ロシアには IBM System/360 メインフレームの互換機「ES-EVM」の開発を通じて何十年にもわたって培われてきたメインフレームのスキルや技術的な専門知識があり、それが新たな研究所の大きなメリットとなっているという。

IBM は、ロシアのメインフレームのスキルにより、IBM System z テクノロジーの開発が大きく加速するものと期待している。また、新たな研究所は、IBM のメインフレームを使用するユーザーが数多く存在するロシア市場において、IBM の存在感を高めることにもなる。

IBM ユーザーにはロシア連邦中央銀行、ロシア鉄道、石油・ガス会社のスルグトネフテガス(Surgutneftegaz)などがある。

このロシアの研究所には、すでに40名以上のスタッフが勤務している。最初のプロジェクトのひとつは、メインフレーム System z のオペレーティングシステムの一部に焦点を当てたものになる。

ロシアのチームは、データ機能記憶管理システム(Data Facility Storage Management System:DFSMS)の機能強化を行う。また、ロシアの技術者が米国やドイツの同僚たちと協力し、次世代の IBM BladeCenter システムの開発およびテストにもあたる。

なお、才能の発掘の場は、カザフスタン、ウズベキスタン、ベラルーシ、ウクライナなどの独立国家共同体(CIS)の国々にまで広げていくという。

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