Webビジネス2006年6月26日 09:00
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IBM、オンデマンド提供コンピューティングリソースを拡大

この記事のURLhttp://japan.internet.com/busnews/20060626/10.html
著者:David Needle
海外internet.com発の記事
グリッドコンピューティング市場が成長している。IBM (NYSE:IBM) は、スーパーコンピューティングリソースに対する需要が世界各地で増え続けていることを受け、『Deep Computing Capacity on Demand』(DCCoD) センターを介して提供するコンピュータ能力を大幅に増やす、と発表した。DCCoD センターは、ハイエンド用途の演算能力をオンデマンドで遠隔提供するために、IBM が昨年新設した施設だ。

さらに IBM は、同社としては初めて『POWER5+』アーキテクチャを使った大規模な UNIX ベースのコンピューティング能力を、オンデマンド提供するとも述べている。

新たに DCCoD を通じてソリューションを提供する1社が、CAE (コンピュータによる設計製造支援) 技術の MSC.Software だ。同社は DCCoD システムを利用して、「自動車」および「航空宇宙」用途のシミュレーション ソリューションを顧客に提供するという。

IBM は、オンデマンド提供するコンピューティングリソースとして、スーパーコンピュータ アーキテクチャ『Blue Gene』と AMD 製『Opteron』プロセッサ搭載ブレードサーバーおよび POWER5+ システムの3つを組み合わせたシステムを介して、15テラフロップス以上にのぼるコンピューティング能力を追加する。同社によると、オンデマンド提供する CPU は、世界全体で1万基になるという。

しかし、IBM がオンデマンド提供コンピューティングリソース中、数量的に最も大きな伸びを見ているのはブレードシステムだ。同社の Deep Computing 担当副社長 David Gelardi 氏は、次のように述べている。

「3年前にこの事業を始めたとき、われわれは1U サーバーを使っていた。だが今では、Blue Gene を除けば、われわれの事業の40%がブレードになっている。今後1年ほどの間に、ブレードフォームファクタの割合が100%になると思う」

オンデマンド コンピューティング サービスの利用者は、ハードウェアを購入しない (その点こそ同サービスの利点でもある)。したがって、ハードウェアのサイズの大小など無関係のように見える。しかし、Gelardi 氏によると、IBM はブレード化を進めることで、コンピューティング技術をより高密度に組み込み、ネットワーク構築や点検などを簡素化して、そのコスト削減の恩恵を顧客に提供できるという。

ユーティリティ コンピューティング市場は、きわめて大きな将来性を持つが、まだ揺籃期にあり、それほど広がっていない。しかし、コスト削減および技術の更なる進歩が、同市場に活を入れる可能性がある。ユーティリティ コンピューティングの基本的な利点は、あまり頻繁に使わないハードウェアまで購入するような投資を、企業がせずに済むことだ。購入する代わりに、他所にある「オンデマンド」システムを利用することによって、購入費用やシステム管理の煩わしさを軽減できる。

普及拡大の障害となっていることの1つは、「ハードウェアシステムは社内で管理するもの」という考えに染まった、大企業の硬直した考え方だ。しかし、Gelardi 氏は、オンデマンドという新しいモデルを受け入れる顧客が増えていると見る。


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