米消費者同盟のウイルス対策製品評価手法に、業界大反発消費者向け雑誌『Consumer Reports』の発行元団体で、消費者向け製品の試験で定評がある米消費者同盟 (CU) が行なったウイルス対策製品テストに対し、業界関係者が非難の声を上げている。非難の的になった点は、未知のウイルス対応能力を調べるため、CU が5500種のダミーウイルスを作成したことだ。
CU は、既知のウイルスに対して、ウイルス対策プログラムの試験を行なっても、意味が無いと判断した。 CU のエレクトロニクス製品動作担当上級ディレクタ Evon Beckford 氏は、次のように語った。「ウイルス識別情報を間断なく更新していたら、予測する必要など全くない。常に保護されるからだ。しかし、必ずしもそうなっていないことは明らかだ」 CU が行なったテストの目的は、ウイルス対策プログラムが既知ウイルスの変種を認識できるか確認することだった。CU はサードパーティのウイルス対策会社に、「テスト用」ウイルス5500種の作成を依頼した。そのほとんどは既知ウイルスの変種で、Consumer Reports のテストで使用するためのものだ。 Consumer Reports は、これまで誰も行なわなかったことをやってのけた。これに対し、ウイルス対策業界は、一様に嫌悪感を示した。 ウイルス関連情報誌『Virus Bulletin』の技術コンサルタント John Hawes 氏は、Blog で次のように書いている。「ウイルス対策コミュニティは、いかなる目的であれ、新たな悪質ソフトウェア作成に対し、常々強硬な反対姿勢をとってきた。そのようなことを行なう必要は全くない。新たなウイルスが、間断なくしかも大量に発生している状況にあって、火に油を注ぐようなまねは、責任ある立場の人間なら誰も望まない」 またセキュリティ製品大手 McAfee (NYSE:MFE) の Igor Muttik 氏も、「テストや教育を目的としたウイルス作成は、一般に良い考えとは見なされない。ウイルスが漏洩し、現実に問題を引き起こす可能性があるからだ」と Blog の中で指摘した。 同じくセキュリティ製品会社 Kaspersky Labs の上級技術コンサルタント David Emm 氏は、次のように述べた。「今回の件は、実に浅はかな行為だ。どんな理由かはともかく、善意ある団体がわざわざ増やさなくとも、『本物の』ウイルスやワーム、それにトロイの木馬は大量に出回っている」 今回取材したウイルス対策業界各社の中で、Symantec (NASDAQ:SYMC) だけは、コメントを避けた。 関連記事 最新トップニュース
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