PC を超え始めたモバイル検索連動型広告各キャリアポータルの仕様変更が出揃うのをひかえ、俄然注目が集まっているモバイル検索とモバイル SEM。とはいえ、「モバイル検索はいったい誰が使っているのか?」という疑問や、まだまだ静観という企業が大勢を占めているともいえるのが現状だ。
そんな中、モバイル SEM の一手法である Overture スポンサードサーチ モバイルでは、既に PC を凌駕する入札価格になっているキーワードが続々と出ていることをご存知だろうか。 下記キーワードの入札価格は、PC・モバイルでの各上位5社の平均入札価格である。 「キャッシング」....PC:1,120円 モバイル:3,060円 「ローン」....PC:1,015円 モバイル:3,200円 「アルバイト」....PC:203円 モバイル:229円 「バイト」....PC:114円 モバイル:203円 「専門学校」....PC:362円 モバイル:716円 「学校」....PC:452円 モバイル:817円 「ショッピング」....PC:90円 モバイル:114円 「ファッション」....PC:125円 モバイル:114円 「二重」....PC:611円 モバイル:855円 はかにもモバイルでの入札価格が PC を超えている“逆転キーワード”として、「クレジットカード」、「結婚」、「雑貨」、「芸能」などがある。 ※Overture スポンサードサーチ、Overture スポンサードサーチモバイル 9/13時点。モバイルの価格はキャリア別であるが、キーワードごとに最も平均値が高いキャリアのものを上に記載 上記キーワード及び入札価格から、注目したいのは下記のような項目だ。 ■ユーザー層 一般に言われているように、現在のメインユーザーは高校生を中心とした若年層だということが、このデータにおいても推察できる。「学校」「専門学校」という教育系キーワードの高騰を始め、「転職」ではなく「バイト」、美容系キーワードでも逆転現象が起こっているのは「脂肪吸引」や「美容整形」ではなく、若年層寄りのニーズである「二重」だ。 ■コンバージョン率(CVR)の高さ もちろん広告媒体/販売チャネル別に異なる目標 CPA を設定するのが大半だが、同じ商材を扱う以上、最終的な引上げの時点で利益が見込めなければ、誘導コストに高い金額は払えない。つまり、クリック単価に高い金額を支払えるということは、PC 以上に CVR が高いか、最終的な引上げ率が高いためだと類推できる。 CVR の高さに繋がる要因としては、下記のような点が考えられる。 ・閲覧性の低さに起因する CVR の高さ PC での検索性向では一般的である「複数サイトの比較」という要素が、携帯ではその閲覧性の低さゆえにストレスであり、あまりないのではないか。 ・自然検索結果の精度の低さに起因する CVR の高さ 自然検索の結果がまだまだ改善の余地を期待したい状況であるのに対し、比較対象となるサイトが少なく、ユーザーの意図に合致した検索連動型広告は、よりコンバージョンが発生しやすい状況となっているのではないか。 上記のような状況を考えると、自社の商材・サービス、ターゲットが合致する企業は、早急に参入すべきだといえる。PC よりもモバイルに親しみのある年代にとっては、もしかしたら歳を重ねても行動の起点はモバイルかもしれないだけに、それぞれの年代をターゲットとした複数の商材・サービスを持つ企業にとっては、ロイヤルカスタマー醸成がここから始まるかもしれないと考えると、特にそうだ。 また、まだターゲットの市場規模が比較的小さいという企業にとっても、いま参入を検討されることをお奨めしたい。あくまでも、ユーザー層・CVR の傾向は現時点でのものであって、全キャリアの検索機能導入により、モバイル検索が浸透するペースが一気に加速することが想定されるタイミングであるためだ。現状の傾向が変化していくこと、市場規模が拡大していくことを見込んで、先行者優位を積極的に狙っていくことが好ましい結果をもたらすのではないだろうか。 (執筆:株式会社アイレップ SEM インテグレーショングループ SEMチーム 金田一 確) 記事提供:アイレップ
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