![]() ![]() ![]() ![]() 米民主党、中間選挙に向けて Web 2.0を活用この記事のURLhttp://japan.internet.com/busnews/20060929/6.html
著者:Brian Livingston
海外internet.com発の記事
米民主党全国委員会(DNC)が Web 2.0 的なサービスを開始することになった。党員にとって、これは MySpace と同等のサービスにまで成長するかもしれない。
このサービスの名称は PartyBuilder。民主党事務局は、今秋の選挙で下院の過半数を取り戻せると楽観視しているが、さらに接戦区で得票を伸ばそうと、ネットワーキングサービスを始めたかたちだ。 自分の政治ネットワークを作る 他の多くの“ソーシャルネットワーキング”サイト同様、 PartyBuilder の強みはこのサービスに魅了されたユーザーの熱意にある。 MySpace や Facebook など参加者を学生の世代に絞ったサービスと違って、 PartyBuilder は民主党の政治活動家向けに作られている。 もちろんここ数年間、多くの政治家候補が Web を効果的に活用してきた。2000年の共和党大統領候補の選挙戦では、John McCain 上院議員が自身の Web サイトから数百万ドルの資金を集め、一政治家として新天地を切り開いた。2004年の大統領選では、Howard Dean 氏、民主党の最終候補 John Kerry 氏の両氏が、集会を企画するサービス Meetup のネットワーキングをうまく利用した。 PartyBuilder は個々の政治家が行うこれらの手順を、次のレベルに引き上げる。その特徴のいくつかを以下にあげる。 ・MyFriends(私の友人) これは、自分たちの仲間に入るように招待した人のリストのことだ。おそらくどんなネットワーキングサイトでも中核となるもので、PartyBuilder では MyFriends という名前が使われている。 PartyBuilder には、友人、友人の友人、関係のないユーザーという3段階の関係がある。ユーザーは、これらのカテゴリに属するすべての人からのメッセージを受け取るか、どのカテゴリの人からのメッセージもその通知のみを受け取るかを選択することができる。 ・Find People(党員を探す) PartyBuilder にユーザー登録すると、郵便番号検索から特定の地域で積極的に活動する民主党員を見つけることができる。ユーザーはプロフィールページのチェックボックスを選択することで、このような検索対象から外れることができるが、党は参加を促している。 ・Groups and Events(グループとイベント) PartyBuilder のユーザーは、簡単にグループを作ることができる。グループに入れば、地域で開催されるイベントについて他者への通知が簡単にできる。イベントの主催者は、参加申込者すべてに直接メッセージを送ることができる。 ・Personal Fundraising(個人資金調達) 資金調達は、政治的影響力を考えるとおそらく一番重要だが、PartyBuilder にはこの機能が組み込まれている。当然ながら、ユーザーは他のユーザーに選挙運動への献金を お願いすることができる。 複数の活動が同時に行われている場合、資金調達者は報告ツールを使って活動状況を追跡することができる。献金を受け取っ たらすぐにお礼メッセージを送るよう、自動的にシステムから献金を受け取った 人に催促のメールが入る。 ・Letters to the Editor(投書) 新聞の論説欄のような活発な議論の場として、PartyBuilder には投書機能が設けられている。ユーザーが郵便番号を入力するだけで、投書を掲載している地域の新聞社がリストアップされるようになっている。投書の送り先として、そのいずれか、もしくはすべてを選ぶことができる。 ・Blogging 最後にとても大事なことだが、PartyBuilder は独立した完全な Blog システムを採用している。ユーザーは“投稿記事を書く”をクリックして、思いついたことを即座にオンラインで投稿することができる。 このシステムは、同様の投稿を他の人が探しやすいよう、タグに対応している。ユーザーが Blog エントリを書くと、PartyBuilder は以前に投稿された同様の文書で使われたタグを付けるよう、ユーザーに提案する。それをユーザーが受け入れると、ほかの類似した記事と同じトピックに記事が投稿され、他の人が見つけやすくなるというわけだ。 確かに特に新しくも革新的な技術でもない。しかし、多くの政治家が Web の知識をまったく持っていないことを考えると、PartyBuilder で使いやすくまとめられた機能の一式を自分で作ることができる地方の候補者はいないだろう。PartyBuilder を使って、やる気のある活動家をただ集めればいいだけなのだ。 ネットで優位に立つ DNC のインターネットディレクタ Josh McConaha 氏は電話インタビューで、PartyBuilder によって今秋の選挙で優位に立てると自信をみなぎらせる。 「政治活動家がこれまで常に行ってきた作業を簡単にすることで、効率よく投票者の心に訴えることができる」と McConaha 氏は語る。 PartyBuilder は、9月1日静かに立ち上がり、追って9月5日に党関係者に主にメールで伝えるなど、“穏やかな幕開け”だった。9月12日に予定された正式発表を前に、主要メディアに対して本格的な広報活動もまったくなかった。 控えめな幕開けにもかかわらず、McConaha 氏によると、このサービスは最初の1週間だけで約1万人の登録ユーザーを魅了したとのこと。この数字は幾何学的に増えることが予想され、PartyBuilder のユーザーは、すでにうさぎが繁殖する速さでグループを形成している。 「すでに500グループができあがっているようだ」とMcConaha 氏は推測する。これは、20ユーザーあたりひとつのグループができていることになる。 PartyBuilder は、共和党の“MyGOP”サービスに非常に似ているのでは? との質問に対して、McConaha 氏は「いや、まったく違う」と答える。 PartyBuilder ではほぼすべてユーザー個人にまかせられているが、共和党のサイトでは主要の活動のすべてに中央サーバーの承認が必要だ、と説明する。「何もかもがトップダウンで、旧ソ連式だ」(McConaha 氏) 次週は MyGOP について説明し、ふたつの競合する Web サービスが今年の中間選挙と2008年の大統領選の勝敗にどのように影響するかをお伝えしたい。 |