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「“フォクすけ”には注目している」、Mozilla トップの Mitchell Baker 氏も期待
著者: japan.internet.com 編集部 プリンター用 記事を転送
▼2006年10月2日 13:20 付の記事
□国内internet.com発の記事
Mozilla Japan は9月29日、米国 Mozilla Corporation の CEO である Mitchell Baker 氏を招き、記者向けグループインタビューを開催した。
Mitchell Baker 氏は2003年の Mozilla Foundation 設立、2005年の Mozilla Corporation 設立の立役者だ。1994年に Netscape の法務担当者となり、1999年からは Mozilla プロジェクトのジェネラルマネージャーとして活動してきた。
Mozilla が公式に発表した Firefox のユーザーは、世界で6,000万人。世界40か国で利用されているが、Mozilla からのリリース以外にも、ボランティアがローカライズして使っている地域もあるという。
現在の世界シェアは諸説あるが、Mozilla オフィシャルの数字としては約13%。2004年のFirefox1.0リリースから急激に伸びているという。ここまでシェアを伸ばすに至ったのはここ2年くらいのことだ。
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| 2004年後半から急激にユーザー数を伸ばす
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国別に見ると、アメリカでは約13.5%のシェアを獲得している。ヨーロッパではアンチマイクロソフトという動きもあり、Firefox ユーザーの割合が他の地域に比べて圧倒的に高いという。特にドイツは約30%、スロベニアは35%にものぼる。ちなみに日本は2005年3.6%、2006年8.9%とのこと。
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| Firefox の地域別シェア
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| 特にヨーロッパでは人気が高い
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ユーザー数の増加は、Mozilla の収入にも影響を与える。Mozilla Foundation の活動資金は、Firefox などの製品からの収入がメイン。そのうちわけはほとんどが広告と検索だ。トップページのサーチボックスや右上に表示されているサーチプロバイダーが収入源となる。これはサーチプロバイダーとのパートナー契約によるもので、Firefox 経由の検索が Mozilla に年間数千万ドルの売り上げをもたらしているという。
製品自体のリリースは Mozilla Corporation から行われるが、資産は Mozilla Foundation が所有。そしてその資産を Mozilla Corporation が使うといった仕組みになっている。
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| フォクすけ
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先日発表された、Firefox のキャラクター「フォクすけ」も話題に上がった。Mozilla Japan 代表理事の瀧田氏によると、フォクすけはグローバルではなく Mozilla Japan オリジナルのキャラクターとして活動していくという。
「Firefox などのプロダクトはコンシューマーにも広く使われており、こちらのメッセージを伝えるのが難しくなってきた。日本は文化的な背景もあり、ただ文字で語るよりもかわいいキャラクターに語らせた方が有効ということもある。初めての試みということもあって、ネット上では賛否両論いろいろな意見が飛び交っているが、あのキャラクターは日本の中でいろいろなことをみんなに教えるというような位置づけ」(瀧田氏)
フォクすけには Baker 氏も注目しているようだ。「グローバルでもやはり同じように、Mozilla をどうやって人にわかりやすく説明すればいいのかという課題がある。我々としては日本でのフォクすけの動向を見守って、何か学べることがあれば是非吸収していきたい」と期待を寄せる。
Firefox 2.0の正式リリースまであとわずかとされる Mozilla だが、Microsoft の「Internet Explorer 7」も同時期にリリースされる可能性がある。今後も Microsoft との競争激化が予想されるが、これについて Baker 氏は「どの会社にしても Microsoft が興味を持っている分野に積極的に介入していきたいはずはない。しかし我々が持っているインターネットに対する目的を考えると、その場に居ざるを得ないという状況にある。我々がここまで来ることができたのは、やはり人々が積極的に関与してくれたからだ」と述べる。
さらに、「今、変化が起きている」とBaker 氏は語る。「例えばソーシャルネットワークは10年前には無かったが、いまはインターネットを介して、こういったソーシャルネットワークという形で人々が関与すること、そして人が関与することによる力が生まれている。これは今まで予想ができなかったことだ」。
こういったコミュニティの隆盛は Mozilla にとっても追い風であるという。ネットを介して「関与する」ユーザーの存在が、Mozilla のようなオープンソースコミュニティの持つ強みだ。
瀧田氏はこう語る。「Firefox も Mozilla のプロダクトも、元々はクローズドな世界に一旦入っていった製品。Netscape というクローズドな世界だけで作り続けられてたものから、ぽんとオープンソースという世界に出てきて、それまでは暗中模索の時期、かなりの低迷期もあった。Netscape の中だけで開発を続けて果たして Firefox のようなものが作り上げられただろうかと考えると、たぶんクローズドな世界だったらここまではうまくいかなかっただろうと思う。Firefox の6,000万人のユーザーはひとりひとりがアイデアマンでもある。そういう意味で Mozilla は、ある一企業が真似できるような組織ではない」。
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Mitchell Baker 氏(左)と瀧田氏
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