Firefox がなければ IE7も出なかったかもしれない――。あくまで仮説とした上で、Mozilla Foundation 理事の伊藤穰一氏はこのように語る。IE が市場を独占して以来、進化を止めてしまった Web ブラウザ。マイクロソフトが再び動き出しただけでも、Mozilla のミッションが達成されたといえるのではないか、と。
Mozilla Japan は17日、間近に控えた「Firefox 2.0」の正式リリースに先立ち、そのコンセプトや新機能に関する説明会を開催した。まず Mozilla Japan の理事でもある伊藤氏が Firefox 2.0のリリースに寄せて冒頭のようにコメントし、続いて Mozilla Corporation COO の John Lilly 氏がプロダクトの特徴を解説した。
RSS リーダー機能では、これまでフィードのリンクをクリックすると XML が表示されていたが、Firefox 2.0では Web ページとして読むことができるようにスタイルが整えられている。フィードは Firefox に搭載されたリーダー機能「ライブブックマーク」にそのまま追加することができる。日本語版では「はてな RSS」「goo RSS リーダー」「Livedoor Reader」などの国産サービスにも対応している。
ほかにも操作性の面では、Yahoo!または Google で検索した際にキーワード候補が表示される機能や、予期せず Firefox が終了した場合に元通りのページを開ける「セッション復元」機能が追加された。
国内の RSS リーダーもあらかじめ設定されている
セキュリティ面ではフィッシング詐欺サイトを警告する新機能を搭載。疑わしいサイトを発見した場合、ポップアップでユーザーに警告を発する。既知のフィッシングサイトのデータベースはコンピューター上に保存され、30分おきに自動更新されるという。当初は Google のサービスを採用しているが、今後は他社のサービスにも対応する予定。
最後に伊藤氏は、Web が立ち上がった頃を「Web1.0」、大手企業が相互に連携できない IM を相次いでリリースした時期を「バブル1.0」と呼び、この時期は Web にとってかなりのダメージだったと振り返った。同氏は Mozilla の今後のビジョンについて問われ、「再びバブル2.0を起こしてはいけない。Web2.0が腐らないための柱になりたい」と述べた。
左から Mozilla Japan 理事の砂原秀樹氏、伊藤穰一氏 John Lilly 氏、Mozilla Japan 代表理事の瀧田佐登子氏