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最速スーパーコンピュータ、上位陣に変動ありフロリダ州タンパで開催中の高性能コンピューティング (HPC) イベント『Supercomputing 2006』で14日、世界最速スーパーコンピュータの上位500リスト『TOP500』第28版が発表となった。トップの座は変わることなく、IBM (NYSE:IBM) の『BlueGene/L』システムだった。
BlueGene/L は、米エネルギー省が核兵器の安全性試験目的で運用しているシステムで、多数のサーバーからなる。同システムは、280.6テラフロップ (1テラフロップスは1秒間に1兆回の浮動小数点演算を実行する能力) という最速記録で、TOP500 リストの首位を守った。 だが、トップ10の顔ぶれには、いくつかの興味深い変化が見られる。ランクインした各スーパーコンピュータは、兵器のシミュレーションからバイオテクノロジや製薬プロジェクトの計算まで、さまざまな用途で使われている。 IBM が研究施設で運用している『BGW』(BlueGene/L と同じ Blue Gene Solution のシステム) は、前回6月発表の2位から今回3位に陥落し、代わって Cray (NASDAQ:CRAY) の『Red Storm』が2位に飛び込んだ。今回 Red Storm は、BlueGene/L に続いて100テラフロップスの壁を破った2つ目のシステムとなった。 Red Storm は、米エネルギー省のサンディア国立研究所が核兵器や国家防衛に関する研究に用いており、今回101.4テラフロップスを記録した。最初の Red Storm システムは、6月の TOP500 リストで9位 (36.19テラフロップス) だった。 3位から5位までは、IBM のシステムが占めている。前回4位だった SGI の『Columbia』(NASA が運用) は今回8位に落ち、NEC と Sun Microsystems が手がけた『TSUBAME Grid Cluster』(東京工業大学が運用) も前回7位から9位に落ちた。また一時期上位にあった NEC の『地球シミュレータ』(日本の海洋開発研究機構が運用) は前回10位だったが、今回トップ10から漏れ、14位まで順位を落とした。 そのほかに注目すべき傾向として、AMD 製プロセッサ『Opteron』搭載システムが、Intel 製プロセッサ搭載システムを脅かしつつあることが挙げられる。Intel 製プロセッサ搭載システムは、前年の TOP500 リストで333システムを占めていたが、今回は263システムにまで減少した。 Opteron プロセッサ搭載システムは、前年の56システムから113システムに増加し、IBM 製の『POWER』プロセッサ搭載システム数を追い抜いて、2番目に搭載するシステムの多いプロセッサとなった。IBM POWER プロセッサ搭載システムは、前年の72システムから91システムに増加している。
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