Microsoft (NASDAQ:MSFT) は11月30日、ニューヨークでイベントを開催し、待望の新 OS『Windows Vista』をリリースした。ただしこれは、ボリュームライセンス顧客向けのものだ。同社と提携するパソコンメーカーらも、企業顧客の新 OS 移行を支援するため、準備を整えている。
当初の予定から大分遅れたが、今回ボリュームライセンス顧客向けの正式出荷を迎えたことで、Microsoft は Vista リリース計画の直近の公約を1つ果たした形だ。消費者向けのパッケージ版正式出荷は、来年1月末まで待たなければならない。なお Vista と同時に、生産性スイート『2007 Microsoft Office system』(Office 2007) と『Exchange Server 2007』のボリュームライセンス顧客向け出荷も発表となっている。
たとえば Lenovo は、同社の『ThinkVantage Technologies』(TVT) を『Windows Vista Enterprise Edition』用に強化したという。TVT のコンポーネントの1つ『Rescue and Recovery』は、Vista が備える保護機能に完全統合する拡張機能で、OS が起動しないときでもパソコンを以前の動作状態に戻せる。ほかにもワイヤレス接続管理機能や、パスワード管理機能などを Vista で利用できる。
また HP (NYSE:HPQ) は、Vista、Office 2007、Exchange Server 2007 へのスムーズな移行を支援するため、広範なサービスとソリューションを発表した。たとえば、同社の企業管理ソフトウェアでは、Vista および Exchange Server 2007 の両環境をサポートするという。
Lenovo 同様 HP もまた、組み込みセキュリティ コンポーネント『TPM 1.2』を早くから提供してきた企業だが、その方針は Vista 対応のデスクトップおよびノートパソコンでも継続している。さらに HP は、ノートパソコンで Vista を用いる顧客向けに、いくつかの機能を提供するという。その中には、『HP Mobile Data Protection 3D』や『HP Wireless Assistant』などがある。これら機能により、ワイヤレス アクセス管理とデータ保護を強化できる。
そして Dell も、Vista、Office 2007、Exchange Server 2007 に移行する企業の支援体制が整ったと発表した。具体例を1つ挙げると、Microsoft とボリュームライセンス契約を結んでいる企業は、Dell に Vista のイメージデータを送り、標準のイメージングサービスとして、Dell の工場でプリインストールさせることが可能だ。同サービスは、12月1日から開始するという。