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すべての授業をネットから、「サイバー大学」来春開学すべての授業をインターネット経由で提供する4年制大学、その名も「サイバー大学」が2007年4月に開学する。11月30日に文部省より認可を受けた同大は、ソフトバンクなど九州に関係の深い企業12社が出資する“株式会社立”大学でもある。12月7に開かれた説明会では、初代学長となる吉村作治氏が大学の概要や学部紹介を行った。
サイバー大学は福岡県福岡市に設置されるが、スクーリングなどは一切なし。日本で初めて、すべての授業をインターネットで受講できる株式会社立の4年制大学だ。テキストや音声、動画などを組み合わせた授業がオンデマンドで実施され、学生は24時間いつでも受講することができる。 理念は教育格差の是正。ネットによって、地域格差、貧富の格差、身体条件の格差などを解消し、教育の機会を平等に提供することが目標だ。 審査の際は学生と教授のコミュニケーションが問題となったそうだが、吉村氏は「通学制の大学で30年教えたが、質問はほとんどなく、コミュニケーションというものはもともとなかった」と言い切る。
むしろネット経由で視聴していた学生の方が積極的で、「毎週3分の1程度の学生が質問してきた」(吉村氏)。面と向かっては質問できないが、ネットなら――。このような日本人の性格をカバーできるのもサイバー大学のメリットだという。サークル、インターンシップなど、人と人との関わりの部分は大学側がサポートしていく方針だ。 授業は大学ホームページにログインして受講する。画面上には、教授の映像、授業で利用される資料や画像、授業内容の目次などが表示されている。映像は一時停止や巻き戻しの操作が可能で、視聴を中断した場合は、再び途中からの再生することができる。そのほか、資料に直接書き込めるペン機能やメモ帳機能も備える。
授業ごとの小テストや課題提出も Web 上で行う。学生同士のディベート用掲示板、教授への質問掲示板も用意され、授業への質問・回答を共有することができる。1回の授業は15分ごとに4分割され、15分視聴すれば4分の1回出席とカウントされる。 授業中に“だじゃれ”を言う。話し始めに必ず“えー”などをつける――。こんな教授に教わったことはないだろうか。オンデマンドではこのような意味のない部分をカットすることができるのもメリットだ。「“だじゃれ”はその瞬間のもので、何度も見たらつまらない。今後、無意味なだじゃれはなくなるだろう」と吉村氏。授業は立派なコンテンツであり、学外の第三者機関によって評価される仕組みだ。 サイバー大学は初年度、「世界遺産学部」と「IT 総合学部」の2学部からスタートする。世界遺産は吉村氏が学部長を兼任し、IT 総合は石田晴久氏が学部長を務める。 今後は学部の多様化も進めていく。また教育の継続性という観点から、インターネットで授業を行っている高校からは優先的に学生を受け入れる方針だ。さらに研究所の設置や企業との連携の道も探る。 授業料は一学年ではなく、一単位ごとの設定となる。一単位の授業料は2万1,000円で、卒業には124単位が必要となる。通常の私立大に比べて2〜3割は安くなるという。卒業までにかかる年数は基本的に4年で、最長は12年まで。 初年度の募集定員は、IT 総合学部、世界遺産学部ともに600名ずつ。18歳以上で高校卒業もしくは同等の学力が出願資格となる。入学試験は入学願書や志望動機などによる書類選考で、学力試験は行われない。 ただ、合格しても Mac ユーザーは授業を受けることができない。受講の際は Windows OS を搭載した PC とインターネット環境が必須となる。 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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