間もなく2006年が暮れようとしている。そろそろ来年の展望を語るのに相応しい時期になったと言えるだろう。企業向けソフトウェア大手の SAP の上級職の人物らは、取材に対して来年の戦略と製品計画を語った。
SAP の計画において重要事項として挙がったのは、SOA (サービス指向アーキテクチャ) に関する取り組み、『Microsoft Office』環境向けの新ソフトウェア『Duet』、そして現在開発中の企業向け検索サービスだ。
SAP のソリューション マーケティング担当副社長 Peter Graf 氏によれば、ユーザーを何百万人も増やし、顧客企業の CIO (最高情報責任者) たちによる改革推進を支援する機会が訪れているという。「(企業の) IT 部門には伝統的に、『機能しているなら、そのままにしておけ』という姿勢がある」と Graf 氏は語る。だが競争が激しく、『Sarbanes-Oxley』法などの法律やポリシーによる規制圧力が増す中、変化は必須とも言える状況だ。
SAP の Emerging Solutions Group を率いる Dennis Moore 氏によると、Office の顧客数は400万ほどに及び、そのうち100万が SAP 製品の顧客だという。問題は、その顧客の一部しか、SAP 製品を活用できない点にある。同氏は、多くの企業向けアプリケーションが日頃直接使う人々のために設計されていると述べ、「Duet は日常的に Office を用いる人々のために設計した」と語った。