![]() ![]() ![]() ![]() SAP が抱く2007年の展望、基幹業務プラットフォーム戦略この記事のURLhttp://japan.internet.com/busnews/20061225/11.html
著者:David Needle
海外internet.com発の記事
間もなく2006年が暮れようとしている。そろそろ来年の展望を語るのに相応しい時期になったと言えるだろう。企業向けソフトウェア大手の SAP の上級職の人物らは、取材に対して来年の戦略と製品計画を語った。
SAP の計画において重要事項として挙がったのは、SOA (サービス指向アーキテクチャ) に関する取り組み、『Microsoft Office』環境向けの新ソフトウェア『Duet』、そして現在開発中の企業向け検索サービスだ。 SAP のソリューション マーケティング担当副社長 Peter Graf 氏によれば、ユーザーを何百万人も増やし、顧客企業の CIO (最高情報責任者) たちによる改革推進を支援する機会が訪れているという。「(企業の) IT 部門には伝統的に、『機能しているなら、そのままにしておけ』という姿勢がある」と Graf 氏は語る。だが競争が激しく、『Sarbanes-Oxley』法などの法律やポリシーによる規制圧力が増す中、変化は必須とも言える状況だ。 そうした状況に対する SAP の回答は、自社ソフトウェア『NetWeaver』を基盤とする標準プラットフォームを提供し、顧客や独立系ソフトウェアベンダー (ISV) などによる改革を支援するというものだ。ほとんどのプラットフォームベンダーも、ある程度顧客の改革推進を助けるが、コンサルティング会社 Enterprise Applications Consulting のアナリスト Joshua Greenbaum 氏は、SAP がその考えをより強力に押し進めていると認める。 さらに、競争相手でパートナーでもある Microsoft も、SAP の顧客獲得に一役買うことになる。それが Duet だ。Duet は、ユーザーが慣れ親しんだ Office のインターフェースを使って、SAP のソフトウェアを利用できる製品で、両社が共同で販売するものだ。 「Duet の潜在的な可能性については、まだ完全には見えていないが、現在使っている ERP (企業リソース管理) システムのユーザーインターフェースとして、Office を使用できる利点は大きい」とアナリストの Greenbaum 氏は述べている。 SAP の Emerging Solutions Group を率いる Dennis Moore 氏によると、Office の顧客数は400万ほどに及び、そのうち100万が SAP 製品の顧客だという。問題は、その顧客の一部しか、SAP 製品を活用できない点にある。同氏は、多くの企業向けアプリケーションが日頃直接使う人々のために設計されていると述べ、「Duet は日常的に Office を用いる人々のために設計した」と語った。 アナリストの Greenbaum 氏によれば、SAP の Duet 計画における唯一のリスクは、過度の期待にあるという。「Office のインターフェースで、すべてのことができるわけではない」と Greenbaum 氏は述べた。 また、Duet の売上の一部を SAP と Microsoft が取り合う形になるが、SAP の Graf 氏は、より広範な普及によるメリットの方が、失う売上よりも重要だとの見方を示した。 さて、次は企業向け検索における展望だ。 |