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「SaaS 躍進の2006年」を振り返る2006年は、サービスとしてのソフトウェア (SaaS) が、ついにその本領を発揮し始めた年として記憶されるだろう。
SaaS をビジネスモデルとするベンダーが主流に躍り出る一方で、従来の顧客側配備モデルを提供する業者も、今年はオンデマンドのソフトウェアを否定する姿勢から一転、その特色をまねる戦略へと方針を切り換えた。また、市場が成熟しつつある何よりの証拠として、これまで自分たちのビジネスモデルを喧伝することにのみ注力していた SaaS ベンダーが、互いに競い合うようになった。 SaaS のビジネスモデルが成功を収めたのには、主に2つの理由がある。1つは、仮想環境では社内のファイヤーウォール内と同じくらい安全にデータを保護できると企業顧客に納得させ、パフォーマンスの問題を解決したこと。もう1つは、カスタマイズや、レガシーシステムとの相互運用性といった懸案事項に対処したことだ。 だが、SaaS 躍進の年となった2006年も、出だしは決して順調ではなかった。業界を牽引する salesforce.com (NYSE:CRM) が2005年末にサービス停止のトラブルを起こし、マイナスイメージを払拭することから始めなければならなかったからだ。 しかし、オンデマンド顧客関係管理 (CRM) ソリューション大手の salesforce.com は、1月に『AppExchange』を投入し、たちまち逆風をはねのけてみせた。AppExchange は、SaaS ベースのポイントソリューション共有プラットフォームだ。 salesforce.com は、AppExchange という、顧客に広範なアプリケーションを提供する手段を得たことで、顧客離れの食い止めに成功した。 リリース以来、salesforce.com はもっぱら AppExchange プラットフォームを発展させることに注力している。5月には、小規模の SaaS ベンダーが、より低価格で AppExchange 対応のカスタム アプリケーションを開発できるようにするべく、『AppExchange OEM Edition』を発表した。 さらに10月には、『Java』に似た新プログラミング言語『Apex』も発表している。同言語は、開発者がバックエンドでアプリケーションをカスタマイズするのを支援するものだ。 それによって、SAP (NYSE:SAP) や Oracle (NASDAQ:ORCL) 製のレガシーシステムとの接続性の問題に対処できるようになる。 一方、SaaS 分野で最も名高い salesforce.com のライバル NetSuite も今年、独自のアプリケーション開発プラットフォーム『SuiteFlex』を発表した。 それもこれも、すべてはエコシステムの構築を目指してのことだ。もはや業界が後戻りをすることはないと、アナリストらは見ている。 関連テーマ
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