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世界を計算する「Mathematica」
イベントのスポンサー企業は、 マイクロソフト、日商エレクトロニクス、サン・マイクロシステムズの3社で、 協力企業としてアップルコンピュータも参加、 イベントは、 日本全国から多数の Mathematica ユーザーが参加する活発なものとなった。 イベントの目玉は、 同社 CEO で物理学者でもある Stephen Wolfram 氏によるビデオ講演で、 製品説明や開発ロードマップなどの世俗的な話からはかなりかけ離れたアカデミックなものだったが、非常に刺激的な内容でもあった。 氏は頻繁に「計算宇宙」(Computation Universe)という用語を使い、 自然界の事物を、 「0」と「1」で構成された単純なパターンの複雑で高度な組み合わせにより、 シミュレーションできることを語った。 その計算には、Mathematica が使われている。 Mathematica は、単純な計算から銀河系における星の衝突までを計算できるもので、 非常に幅広い数値モデルを扱い、シミュレーションできるシステムだ。 数日後に行った、 Stephen 氏の弟で同社企画開発本部ディレクターである Conrad Wolfram 氏との単独インタビューでは、さらに Mathematica のユニークな特徴が明らかにされた。 氏は以下のようなことを語った。 「Mathematica は“数値計算/数式処理エンジン”“グラフィックスシステム” “言語”“ドキュメントシステム”、それに他のアプリケーションとシームレスに接続できる“外部インターフェイス”で構成されている」 「Mathematica は、アプリケーションの開発環境でもあり、 運用環境でもある。IT のインフラとして使用できる。 ある証券取引所では、DB 用のデータ作成に使われている。 また、一般にあまり公開されない、最先端の研究でも使われている」 「Mathematica によって開発された最もいい事例は、Mathematica 自身だ」 「Mathematica の言語についてよく聞かれることだが、 これは、既存のどのプログラミング言語にも対応できる、 さまざまなスタイルの言語を縫合するマルチ言語だ」 「自然言語で何かを表現する際、 表現方法はいくつもの構造が考えられるが、 既存のコンピュータ言語で使える構造はわずかだ。 コンピュータ言語で扱えるようにするために、問題のほうを組み替えたりする。 ところが、Mathematica は目の前にある問題をそのまま処理できるものだ」 「最近は欧米でも、技術者が企業のトップに立つのがトレンドになっているが、 以前は、技術者が企業のトップに立つ例は非常に少なかった。 日本こそが、技術者が企業のトップに立つ例を多く出した国だ」 「既存のビジネスのやり方は、 あまり科学的ではなかったし、 アプローチ方法が、技術者のやり方と異なっていた。 ところが現在、技術分野は成長産業となり、知的なアプローチができるようになった。われわれは、物理学の理論を使ってビジネスにアプローチしている。 ビジネスを理解するための理論や公式を考え、 市場で実際に試してみるのだ」 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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