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2008年9月6日
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Webビジネス2007年1月15日 12:00

転職サイトのユーザビリティ パート2 〜検索機能に必要なふたつのポイント〜

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前回に引き続き3社の転職サイトに対し調査を行うこととした。今回は、転職サイトの検索に関する問題点の発見に焦点を当てたい。実際に研究のためユーザビリティテストを行ったので、その概要を以下に記す。

会場:ファンサイド AG 会議室
被験者:東京近郊に在住の被験者4名(1人あたり45分)
対象サイト:X社、Y社、Z社
目的:転職サイトの検索に関する問題点発見

評価方法:
一般ユーザーを被験者としたユーザーテストによる。Web サイトの閲覧やメールの作成に困難のない一般的なユーザーとした。実際に Web が閲覧できる端末を用い、被験者にあらかじめ設定したタスクを実施してもらう。進行係は、被験者が指示された情報探す様子を観察し、どういった点で迷ったり間違えたりするかを記録した。

評価の中から、どのサイトにも当てはまり、かつ重大と考えられるふたつのポイントについてご紹介する。

1. 具体的に、想起している職種がどこにあるか分かること

被験者に自由に仕事を探してもらう場合、被験者は職種ディレクトリ(職種名が分類ごとに整理されているリンク集)のところから探し始めていた。被験者が想起した職種がそこにあれば問題なく情報を見つけられていた。

X社の“職種でさがす”については、他の2サイトより比較的探しやすいという印象が見られた。その原因は主に以下の2点に絞られる。

・ユーザーが想起する言葉でディレクトリのリンク名がついている
・トップページからサブディレクトリ(分類の下層部分)の内容を見られるようにしている

例えば、専門職という大きなディレクトリの中に、医療のディレクトリがあることを表示しておくだけで、医療がどこにあるか分かるということである。また、福祉の仕事を探しているときも、医療というキーワードがヒントとなるため、比較的容易に専門職のディレクトリにあることが分かるようになる。

ユーザーの行動・発話

Ss.1「X社が見やすい。指定条件が細かい」
Ss.2「X社のトップから欲しい情報が取れる」
Ss.4「X社の職種が細かくて進みやすい」

Y社のディレクトリは、内容が技術関係の仕事に偏っているため、それ以外の職種で探しにくくなるといった問題が見られた。逆に、Z社はディレクトリ分けが比較的適切ではあるが、サブディレクトリが見られないため、そのディレクトリの内容に確信が持てなかったと考察される。

まず、職種ディレクトリの領域をスクロールなしで表示させて、ユーザーに認識させること。その上で、ユーザーが想起しやすい分け方、表示名にしてスムーズな検索をできることが望ましい。その際に、下の階層のディレクトリが表示されていれば、表示名の意味が分からなかったとしても、具体的な職種が見えるため理解の助けになる。

2. 検索結果の絞り込み機能を認識させること

検索結果の絞り込み機能のボタンが見つけられない問題があった。職種ディレクトリから探し始めた場合、地域や雇用条件等が指定されていないため検索結果数が膨大になる。検索結果数を減らしてユーザーに探しやすくさせるために絞り込み機能がある。その絞込みがどんなに便利な機能でも、存在が認識されなければ意味がない。

検索結果の絞り込み機能の認識に関して、X社に関しては比較的ボタンの視認性がよく、すぐに見つけられた。しかし、Y社やZ社においては真剣に探しても見つけることができない被験者がいた。見つけられなかった原因を以下に挙げる。

・基本の検索オプションが多い
・レイアウトや配色が適切ではない

検索のオプションがもともと複数ある場合、被験者はそれ以上に絞り込むような機能があるとは考えにくい。そのため、複数の検索オプションに紛れ込んでしまった絞り込み機能のボタンが見つけられなくなってしまっていた。

また、レイアウトや配色については、ユーザーは左から右に情報を取得するため、目の止まる右下にボタンを配置させることが望ましい。そのとき、ボタンの色が枠に溶け込まないように配色も気をつけておきたい。

転職サイトユーザーの大部分はめざす職種を探すために検索機能を利用するはずだ。しかし実際にはサイト間のユーザビリティにかなりの差異があった。使い勝手の悪さはそのままユーザーのストレスとなり、サイト離脱や競合サイトへのユーザー流出など、その影響は決して少ないものではないだろうということが予想される。

優良とされたX社がどのサイトなのか、そしてそのユーザビリティと業績をご検証いただくのも新春の一興かもしれない。(ファンサイド AG ユーザビリティチーム 板倉誠)

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