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2007年2月16日 14:00

iPhone は使えるのか?

著者John Welchオリジナル版を読む海外海外発
「『今こそ、多くのことを語るべき時がやって来た』とセイウチは言った」

Lewis Carroll には申し訳ないが、先月開催された Macworld での出来事を語るべき時がやって来た、と言いたい。もちろん私は iPhone の話をしている。発表されたことは他にもあるが、実際 Macworld は iPhone がすべてだった。

まず初めに、幾分動揺していたり、驚いている人に言いたいことは、 Steve Jobs 氏は基調講演で、iPhone と Apple TV 、そして新しい Airport Extreme の話しかしなかったということだ。もし iPhone の話の後で他のことについてたくさん話をするだろうと思った人は、彼のこれまでの基調講演の進め方に注目したことがなかった人だろう。彼は基調講演で、発表した各製品のすばらしさがどこにあるのかということに絞って演説した。

iPhone の発表をした後、 Leopard そして iLife’07 を語り、そのほかについても語ることなど、不可能だった。

これはまさに、iPhone のための基調講演だった。当日、意地の悪いウイルス性胃腸炎で寝ていたホテルのベッドからでさえ、私はそのことに気づいた。

「さて実際 iPhone はどうなのだろう」

ターゲット市場

iPhone のターゲットは、スマートフォン市場の他社製品のほとんどが目指すところと同じではない。Exchange や Notes は使えない(少なくとも現状の話である。はっきり言っておきたいことは、iPhone についてはまだ何もわかっておらず、話はすべて推測に過ぎない)。API もなければ第三者ソフトウェアが使えるようになってもいない。人々が必要だと思うものは何も付いていない。

キャリアは米国の一社に限定されており、非常に値が張る。この点について Microsoft の Steve Ballmer 氏は笑い飛ばした。しかし、実際どうなのだろう。

まず、Exchange/Notes との接続は問題にならない。iPhone はそのレベルで業務に縛られる人をターゲットにしていない。標準のフリップ型などよりもおしゃれな品を求める人をターゲットにしている。価格は初期利用者への税が加算されているようなものだが、Rokr とは違い iTune を付加した月並みの電話ではないのだ。

iPhone は IMAP には対応するので、自分が加入している Eメールプロバイダが IMAP および IMAP IDLE のコマンドに対応していれば、基本的に Eメールサーバーとの“生の”同期が可能だ。Exchange や POP3 への対応は、いずれも予定されていない。

Yahoo との契約は、「プッシュメールサービスも手に入れた」という印象に聞こえる。しかし Yahoo がこの取引を進めた場合、他社とはどうなるのかという疑問が起きる。

しかし、Leopard と Leopard サーバーが発売されれば、Apple は間違いなく、これらの製品に導入されるグループウェア機能を同期できるようにするだろう。

サードパーティ製のアプリケーションの問題は興味深い。確かに人は自分の機器にいろんなおもちゃをつけたいと思うものだ。だが iPod が示すように、それは絶対に必要なことというわけではない。しかし消費者は、スマートフォンでサードパーティ製のアプリケーションを使うことに慣れてしまっている。従って、Apple が対応に消極的なのはどうしたことか。

私は仕事上、Treos と Windows モバイルフォンに対応させているが、間違いなく言うことができるのは、お粗末なサードパーティ製のソフトウェアが Mac や Wintel 機器に対して起すような問題は、iPhone がサードパーティ製のアプリケーションに対応した場合にも起こりうるということだ。しかも、電話として機能しなくなるような問題だ。リセットが永遠に繰り返されたり、リソースを食ったりなど。

サードパーティ製のソフトウェアが問題で、毎日数回再起動が必要になる電話を持っている。だから、 Apple がそのような事態を避けようとしていることはいいことだと思う。吹雪のなか、助けを呼ぶために携帯を使いたいのに使えないのは、本当にうんざりする話だ。

バッテリーはなぞ

交換用のバッテリーがないため、 iPhone はハードリセットが不可能だという非常にばかばかしい反論が出ている。しかし、実際はバッテリーを取り外してボタンを押してリセットできないというだけだ。そしてこれも最終的にどうなるかはまだわからず、不可能ではないというのも少々時期尚早かもしれない。しかしバッテリーも問題にならない。バッテリーの寿命がきていなければ、交換の必要はない。バッテリーと電力管理回路を正しく作れば、交換用バッテリーなど何の問題にもならない。

キャリアが一社というのも驚くべきことでも問題でもない。 Razr はしばらくの間 Cingular の唯一の取り扱い商品だった。また初期の頃は決して安くはなかっただろう。私が持っている Sprint の PPC-6600 Windows 携帯電話も、iPhone と同程度の値段だが、2年契約、リベート込みの値段だった。したがって、価格もキャリアも異例というわけではない。

Apple はすでに Cingular と関係を持っているが、Cingular に関して言えば、米国には GSM 標準のキャリアは、Cingular と T-Mobile の2社しかなく、Cingular のサービスエリアは完全ではないにしても、T-Mobile よりはるかに広い。

したがって、今後数年間は米国では Cingular の独占市場というわけだ。iPhone のボイスメール設定のようなことで Cingular が対応を迫られているとしても、驚きではない。Cingular が何か変更するとしたら(もっとも通信会社が変更することはめったに、いや決してないといってもいい)、新しい機器だけでなく何か見返りを求めているときだ。

購入したいか?

Microsoft の Ballmer 氏は笑い飛ばしている。まあ、彼は iPod についてもいまだに同様の反応で、これまでのところ唯一の抵抗は Zune を発売したこと、そして Universal の操り人形になっていることぐらいだ。私の考えでは、未来を見据える彼の能力はそれほど見事だとはいえない。

一番の問題は、実際 iPhone を購入するだろうかということだ。おそらくしないだろう。私は Sprint が気に入っているし、よくやってくれている。万一キャリアを変えてみようというところまで気持ちが変わったら、もちろん非常に iPhone に興味をそそられるだろう。しかし今のところ、現状に満足しているし、私は少々なまけものだ。

Apple TV と新しい 802.11n 対応の Airport Extreme については、他の記者同様、iPhone と比べてここでお伝えする記事の量は少ない。しかし、新しい Airport Extreme には、NAS(ネットワーク接続ストレージ)機器としての機能があるので興味がある。つまり、Airport Extreme NAS があれば、動画のダウンロードとダウンロードした動画をコンピュータからサーバーへ、サーバーからコンピュータへとストリーミングできることになる。悪くない決断のように思える。また、EyeTV ユーザーにとって、接続している Mini のハードドライブ以外の場所に、番組や映画を記録することができるというわけだ。

接続ディスクストレージのアクセスコントロールについて、もっと情報がほしいところだが、セットアップが簡単な 802.11n NAS を考えると、正直ひとつほしいと思う。

iPhone について未知のことはまだわからないというのが本音だが、Jobs 氏はおそらく慎重に事を運んでいるのだろう。今後の発表については不透明なままだ。したがって、目を離さずに注目していきたい。だんだんおもしろくなっている。

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