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2009年7月4日
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Webビジネス2007年2月22日 11:00

Nike の事例に学ぶ Google 活用戦略

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2007年2月にインターネットコムgoo リサーチが行った調査によれば、「『検索サイト』といえばどこですか」という質問に、調査対象の半数近くが「Google」と回答したという。

前回、Nike の検索ポータル活用戦略については触れているが、そこでは Google 活用戦略については触れていなかった。そこで、Nike の事例として今回は Google の活用戦略にフォーカスして話を進めていきたい。

まず、Nike と Google のタッグといえば、2006年3月に共同で開設したサッカーファン向け SNS「joga.com」が思い起こされる。この joga.com は Nike がワールドワイドで展開した“Joga Bonito(ポルトガル語で「美しくプレイしよう」という意味)”キャンペーンの一環で、開設時から14か国語に対応しており、サッカーファンの国際的な交流の場として展開された。

Nike にとってはキャンペーンの効果を高める目玉として、Google にとっては新たなユーザー層の獲得手段として、両社にとって相互メリットのあるクロスプロモーションの展開だったといえるだろう。

しかも、Google にとってこの企画は新たなユーザー層の獲得の他にも、もうひとつの大きな意味を生み出した。それは5月に開始した動画広告サービス「Click-to-Play 動画広告」の最初の活用事例が、この Nike のキャンペーンを告知するものとなったからだ。

Nike という国際的な企業が真っ先に Click-to-Play 動画広告を活用したことは、おそらくこの動画広告の存在を世に知らしめるのに、少なからず役立ったことだろう。

また、Nike にとっても Google と手を組んで展開したキャンペーンは非常に効果が大きかったはずだ。なにしろ、近年 Google はネット社会でもっとも注目を浴びている企業であり、その企業と共同で SNS という話題のサービスを提供できたわけだから、ネット上での口コミ効果は絶大であった。

例えば、どこの検索サイトでも構わないので、試しに「nike google」と検索してみて欲しい。検索結果の上位に表示されるページの多くが、ニュースサイトや個人サイト、Blog などで joga.com について語っているページだ。しかも、このケースについていえば、Nike は Click-to-Play 動画広告の最初の導入事例としても、さまざまな場面で話題にのぼることが多い。当然、多くの人がさまざまな語り口でキャンペーンに言及するわけだから、関連するさまざまなキーワードで検索が行なわれた場合、かなりの確度で検索結果の上位に Nike のキャンペーンについて触れたページが露出する。

つまり、このキャンペーンは Nike が予算を使って世に知らしめた以上に、プロモーション自体の話題性やその革新性によって誘発された口コミ効果が大きかったとはいえないだろうか。

Nike は、Google に買収された動画共有サービス「YouTube」でもサッカーの Ronaldinho Gaucho 選手を使った動画や戦隊モノのヒーローを模した動画などを使って、口コミを誘発している。さきほどの Ronaldinho Gaucho 選手を使った動画に至っては、すでに1,000万回を超える試聴数を記録しているぐらいだ。

では、なぜこれだけの大企業がこうした挑戦を続けるのか。

その点を考えてみると、多くの企業が革新的な手法や戦略を耳にしても、すぐにその成功例を知りたがるなか、Nike は真っ先にその成功例になろうとするチャレンジ精神をもった希有な企業であるといえるのではないか。そして、そのチャレンジ精神の源泉にあるのは、革新的な手法や戦略は最初の成功者がもっとも多くの賞賛を浴びられるという現実への理解がある。

もちろん、革新的な手法や戦略は大きくリスクを伴う場合もある。しかし、そこで得られる先駆者メリットは決して少なくない。

今後 Google はテレビやラジオ、新聞などのマス広告、ゲーム内広告など、新たなプロダクトを本格的に展開するという話もある。そうした時に、まず真っ先にトライし、先駆者メリットを享受できる企業は、おそらく Nike のようなチャレンジ精神をもった企業なのではないだろうか。 (執筆:AM グループ 長島徹弥)




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