調査会社 IDC は6日、同社主催の IT ビジネスコンファレンス『Directions 07』の席上で、IT 業界の変化に関するいくつかの予測を示した。
IDC の調査担当副社長 Frank Gens 氏の言葉を信じるならば、そうした変化の1つは、2007年中に salesforce.com (NYSE:CRM) が買収されることだ。しかも買収先は、いかにも「サービスとしてのソフトウェア」(SaaS) に食指を動かしそうな企業、というわけではない。
Gens 氏の予測によると、Google (NASDAQ:GOOG) か Yahoo! (NASDAQ:YHOO) が、消費者向け市場から企業向け市場へと移行する手段として買収に乗り出しそうだという。しかし同氏の発言は、企業向け市場に関する Google 自身の思惑とだいぶ異なるようだ。
Google の副社長で企業向け部門のゼネラルマネージャを務める Dave Girouard 氏は、昨年12月の取材で次のように語っている。「当社が重点を置くのは、消費者の世界と企業の世界両方に位置を占めるアプリケーションだ。これは、誰もが知っている Google の名を活かすためにそうあるべきだ。こうしたアプリケーションが消費者市場を指向した版を持たないとすれば、その面白みは欠けてしまう」
調査会社 Forrester Research の主席アナリスト Charlene Li 氏は、Google が salesforce.com のような企業を買収するとは考えられないとして Google 寄りの見方を示し、次のように述べた。「Google は企業の営業部門ではなく、広告市場のことを理解している」