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2007年3月27日 10:00

広報担当者が知っておくべきネット PR の新常識

あなたの会社のプレスリリースは誰に向けて発信をしているのだろうか。プレスリリースなのだから、当然報道関係者に向けての発表である、と答える企業の広報担当者が大半だろう。しかし、米国ではその考えは「ニュースリリース」や「ソーシャル・メディア・プレス・リリース」という言葉により既に塗り替えられている。

すなわち、リリースの対象はプレスに絞ったものではない。企業の評判は、今や報道や巨大メディアのみならず、ソーシャルメディアと呼ばれる Blog・SNS・ソーシャルブックマークなどの個人が利用する情報共有メディアからも非常に大きな影響を受けているのだ。

ところが、企業の Web サイトを見ていると、サービスや商品を紹介しているサービスサイト、その企業の売上を担っているコマースサイトは、SEO やユーザービリティなど Web マーケティングを強く意識した作りになっているにも関わらず、コーポレートサイト内のプレスリリースは PDF ファイルにリンクを張っているだけ、という作りになっていることも少なくない。ここでは、広報担当者が把握しておくべきネット PR 施策を3つほど挙げよう。

■リリース配信ネットワークの利用
News2u.net などのニュースリリース配信代行サービスを利用すると、自社のリリースを Excite ニュースや Infoseek ニュース、livedoor NEWS などの大手ネットメディアに掲載することができる。掲載がされれば、単純にリーチを広げられるだけでなく、掲載記事を見たユーザーがソーシャルメディアで取り上げるといった2次、3次的効果も期待できる。また、SEO 的にも価値の高い大手ポータルサイトから外部リンクを獲得できるため、検索エンジンでの上位表示、検索エンジンからの集客にもつながる。

■SMO(ソーシャルメディア最適化)
SMO とは、Social Media Optimization の略で、ソーシャルメディアから効率的にトラフィックを集めるための施策を意味する。ソーシャルメディアで取り上げてもらうためには、言うまでもなく有用なコンテンツを提供することが第1の施策であるが、よりソーシャルメディアとの親和性を高めるために以下のような技術的な対策をしておくとよいだろう。

1.ソーシャルブックマークアイコンの設置
ワンクリックでユーザーが利用するソーシャルブックマークへ追加することができる。

2.RSS リーダーリンクの設置
ワンクリックでユーザーが利用する RSS リーダーへフィードを追加することができる。

3.RSS auto discovery の対応
RSS リーダーを利用しているユーザーが簡単に購読手続きを行えるようになる。

4.静的 URL、パーマリンク
PDF だけでなく HTML のリリースを用意し URL をパーマリンクにすることで、外部からリンクされやすくなる。

■Blog PR との連携
ソーシャルメディアの影響力が強まったとは言え、リリースの表現を一般ユーザー向けにしてしまうと、新聞やビジネス雑誌などの報道記者は利用しづらいリリースとなってしまうし、広報にとっては企業の信頼性という面においても弊害となるだろう。かといって、硬い内容のリリースにしてしまうとソーシャルメディアで取り上げられにくい。

このようなジレンマに陥った場合は、企業 Blog を利用すればよい。アイレップでも企業 Blog を運営しているが、例えば同じ調査レポートのリリースでも、コーポレートサイトは報道向けを意識し、弊社 Blog はソーシャルメディアを意識するというスタンスで発信をしてみると、はてなブックマークなどのソーシャルメディアからのリンクの多くは 弊社 Blog に集まるという構図が出来上がる。新商品のリリースであれば、Blog から商品ページへリンクを張ることも忘れずに対応しよう。

このように、企業からの情報発信や評判管理は、対報道記者のみならず、ソーシャルメディアも視野に入れるべき時代に突入している。コミュニケーション、リレーションを取る相手を意識し、あなたの会社のネット PR についても見直してみてはどうだろうか。

(執筆:株式会社アイレップ マーケティンググループ 斉藤佐知子)

記事提供:アイレップ

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