Microsoft は今回の契約について、同社が2006年11月に『Linux』ベンダー Novell (NASDAQ:NOVL) との間で結んだ特許侵害を追求しない保護条項を含む提携と同様のものと位置付けており、オープンソースと特許取得済みソフトウェアの間で、より広範な相互運用性を将来的に実現するための布石になり得ると述べた。
合意条件に基づき、Microsoft は Samsung が持つデジタルメディアおよびコンピュータ関連の発明に関する特許を利用できるようになる。一方の Samsung も、自社製品に Microsoft の特許を利用する権利を得る。この場合に対象となるのは、プロプライエタリなソフトウェアと、Linux ベース製品の両方だ。
この最後の条項は重要だ。つまり、Samsung が『GNU 一般公衆利用許諾契約書』(GPL) に基づく Linux コードを使用し、それが Microsoft の特許を意図せず侵害する事態に陥った場合でも、Microsoft は Samsung に対して訴訟を起こさないことを意味するからだ。
Microsoft の知的財産およびライセンス担当部門の事業開発ディレクタ David Kaefer 氏はこの合意について、昨年11月に Novell と Microsoft が相互補償を約束したのと同様に、Microsoft と Samsung が数年に渡って争うことになりかねない不慮の特許侵害に備え、相互補償を互いに約束する方法だと説明した。Microsoft と Novell が結んだ特許条項については、オープンソース陣営から強い反発が起きており、GPL の次期版『GPLv3』でも、同種の契約拡大阻止を視野に入れている。