これは、『Wall Street Journal』紙が情報筋の話として報じたもので、同紙の記事によると、検索エンジン界の巨人 Google と、オンデマンド型 (SaaS 型) アプリケーション市場大手の salesforce.com は、今後数週間中にも提携を発表する見込みだという。
Wall Street Journal 紙の報道では、両社は提携を通じて、Google のメッセージングおよび Eメール アプリケーションと、salesforce.com の顧客関係管理 (CRM) ツールを統合する可能性が最も高いとしている。
salesforce.com にコメントを求めたが、回答は得られなかった。日ごろは率直に発言する同社 CEO の Marc Benioff 氏でさえ、21日にカリフォルニア州サンタクララで開催した同社の開発者会議『Salesforce Developer Conference』の基調講演で、この話題に言及しようとしなかった。
「自分はコメントを控える人間ではないのだが、今回だけは違う。申し訳ないが、わが社と Google の間で起きていることについて、コメントはできない」と Benioff 氏は述べた。
Google の広報担当者もまた、「噂や憶測」には答えられないとしてコメントを拒否した。
Google と Microsoft が競合する領域は、日に日に広がっているようだ。とはいえ、Google がオンライン広告全般で Microsoft を凌ぐのに対し、Microsoft は依然としてエンタープライズ市場で Google をはるかにリードしているという具合に、両社の生来的な違いがそれぞれの優位性に表われている。
ただ、Microsoft に対して遅れをとる分野で Google がその差を縮めようとしていないわけではない。Google は2月、ホスティング型アプリケーション スイート『Google Apps Premier Edition』の提供を開始した。同スイートが狙うのは、これまで『Microsoft Office』が圧倒しているエンタープライズ市場だ。