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2009年7月4日
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Webビジネス2007年5月24日 10:00

「ユニバーサルサーチ」で動画検索が主役の座に

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米 Google は2007年5月16日、Web ページや画像、ニュース、地図、動画、書籍の検索結果を1つに統合した「ユニバーサルサーチ」を発表した。つまり、これまでは探したい情報やファイルごとに Web 検索や画像検索、ニュース検索などを使い分ける必要があったが、基本的に今後はこれらのものを1つの検索窓で一括検索できるようになったということだ。

これまでも、検索業界では「果たして検索を使い分けるという行為は、ユーザーにとって利便性が高いのか?」、「1つの検索窓で一括検索できるようにすることが究極的にはユーザーの利便性を高めることにつながるのではないか?」という議論はよく聞かれることであった。

しかし、これほどまでに早く Google がこのような検索方式を実験サイトとしてではなく、いきなり本体サイトで打ち出してくるとは誰も予期していなかったことだろう。

しかも、今回の「ユニバーサルサーチ」では、Web ページや画像、ニュース、地図、動画、書籍といった異なる情報やファイルを一括して比較するアルゴリズムが組まれているという。

現在も1つの検索窓から1回検索するだけで、Web ページや画像などを検索結果で一覧表示する検索サービスは存在するが、それは Web ページのランキングと画像のランキングがただ同じ画面に共存しているだけに過ぎない。

それに対し、今回の「ユニバーサルサーチ」では、異なる情報やファイルを同一のアルゴリズムで比較するという根本的な変更が見られる点が大きい。

なにしろ、今回の変更によって、これまで SEO(検索エンジン最適化)といえば暗に Web ページに対する施策であったが、もしかしたら今後は画像データや動画データ、書籍データといったものも施策の対象となり得るということだ。

以下は、あくまでも個人的推察だが、今回の「ユニバーサルサーチ」の登場によって、近い将来 SEO の主流は Web ページへの施策から動画データへの施策へシフトするのではないか、と考えている。

なぜなら、既存メディアの歴史を振り返ってみても、その覇権は新聞・雑誌といった活字メディアからラジオという音声メディアに切り替わり、さらにテレビという映像メディアに変化していったように、ネット上のデータの覇権も、Web ページや画像から動画中心へとシフトしていくのかもしれないからだ。

当然、単位時間当たりの情報量といった観点でも、テキストよりも音声、音声よりも映像の方がより多くの情報を伝達できる。そして、何より犬であれ猫であれ、動物が動くモノに過敏に反応するのと同様、人間も動物の仲間である以上、テキストベースの Web ページよりも、最終的には動きのある映像コンテンツに興味・関心が移るのではないかと思う。それは、「YouTube」を筆頭とした、最近の動画関連サイトの人気ぶりを見ても明らかだろう。

なお、今回の一部報道では日本語版の「Google」に関しては、アルゴリズムの変更とそれに伴うユーザーインターフェイスの変更は未対応であると報じられているが、筆者が調べた限りでは日本語版はナビゲーション リンクの表示変更といった目立ったユーザーインターフェイスの変更こそ行なわれていないが、アルゴリズムの変更は行なわれている可能性が高いと判断している。

例えば、「Google」で「nike cosplay」と検索してみて欲しい。現在、検索結果の1位には「YouTube」にアップロードされたビデオクリップが表示される(2007年5月23日現在)。これまでも、「YouTube」内のページが検索結果に表示されることはあったが、それはあくまでも Web ページへのリンクに留まっていた。

しかし、現在の検索結果では、かつては表示されていなかったビデオクリップのキャプチャが表示され、「YouTube」にアップロードされた Flash 形式のビデオクリップにダイレクトにリンクが張られている。

Google は今後、さらに「ユニバーサルサーチ」の検索対象となるデータを増やし、アルゴリズムの修正も随時行なっていくとのことだが、その際、ユーザーの動画人気の更なる盛り上がりいかんによっては、検索対象の主役の座は徐々に Web ページから動画へと移り変わっていくのかもしれない。

なにしろ、Google の共同創設者 Larry Page 氏は、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返すものこそが完璧な検索エンジンだ、と宣言している。

(執筆:R&Dグループ 市川伸一)


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