企業の Web マーケティングやサーチマーケティングにおいて、SMO(ソーシャルメディア最適化)という新しい手法に注目が集まっているが、まだ実際にこれに取り組んでいる企業は数少ないない。Web 上において、Blog や SNS、ソーシャルブックマークといったソーシャルメディアの存在感が増す一方で、企業はどのような対策を取っていくべきだろうか。
まずは、ソーシャルメディアがどれほど影響力を増しているかを検証したい。例えば昨年のヒット商品であり、また最近ニュースにもなった「黒烏龍茶」というキーワードで Google Web 検索をしてみよう。
1ページ目は大手 Eコマースが並ぶものの、2ページ目へ遷移すると10件中半分の5件は美容や健康に関する Blog がヒットする。さらに言えば、1ページ目にヒットしている大手 Eコマースも、商品紹介の下にはユーザーレビューの形でクチコミ情報が掲載されており、これも一種のソーシャルメディアと呼べるだろう。
このように、最近はソーシャルメディアが検索の上位にヒットするようになっており、ユーザーは商品の購買の検討段階において検索(Search)と同時にクチコミ(Share)を利用していることになる。また、このクチコミ情報を見たユーザーがさらに自分の Blog にレビューを投稿する、ソーシャルブックマークに登録する、SNS で話題に取り上げるなどの2次的な行動を起こす為、ソーシャルメディアを通じた情報の伝播力は非常に強力と言えるだろう。
それでは、企業はこのソーシャルメディアをどのようにサーチマーケティング活動に取り入れていくべきか。例えば企業が SEO を実施しようと考えたとき、これまではサイト運営者はリンク集めに終始していた。リンクを埋め込み可能なあらゆるサイトを探し出し、コンテンツにかかわりなくリンクを大量に設置しランキングを操作しようとしていた。
ソーシャルブックマークで人気ページと評価されれば多くのユーザーを誘導することができるし、それがクチコミを生み、そしてリンクを生む。結果、様々なキーワードで検索にヒットするようになり、ユーザーと Web サイトの接触機会が増大する。
ソーシャルメディアが影響力を強めていく中で、今後の SEO 施策のキーワードは「リレーション・オプティマイズ」であると考える。
影響力を持つアルファーブロガーに Blog で取り上げてもらう、あるいはインフルエンサーにレビュー記事などの意見を投稿してもらうためには、大前提として情報発信者に対する関心と信頼性が求められる。関心のない企業の話題は取り上げないだろうし、リンクを張ることもしないだろう。また、消費者から信頼されてはじめて好意的に働くこととなる。
そうした意味で、今後はソーシャルメディアとのリレーションを最適化しリンクを張られやすい環境を構築していくことが、他企業と差別化した SEO 戦略を考える上で重要となるであろう。