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Webビジネス2007年6月4日 09:00

巨大な情報の大海原を泳ぎきるためのデータマイニングとしての SEO のありかた

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私が通っていた学校のデータベースの授業で、とても印象に残っている言葉があります。

「データと情報はイコールではない」

私は最初、どう違うのかがわかりませんでした。このコラムを読んで下さっている方の中にも、私と同じように何が違うのかという判断がつかない方もいらっしゃると思います。

そこで当時の私が教えてもらったように、わかりやすい天気予報の例を使って解説してみます。

例)東京の大学に通っているススム君にとって

 「全国の天気予報」は「データ」
 「東京の天気予報」は「情報」

東京の大学に通っている「ススム君」にとって、「全国の天気予報」、つまり北海道の天気や沖縄の天気といったものは、見たり聞いたりしたとしても、有益・損益の影響を及ぼしません。つまりススム君にとって情報ではないことになります。

一方、「東京の天気予報」が午後から雨の予報だったとすれば、ススム君は傘をもって出かけなければなりません。これはススム君にとって有益な情報となり得るのです。この考え方は根源であり、Web の世界においても同様です。

むしろ情報過多である Web 2.0 時代ではデータマイニングする上で、欠かすことのできないファクターでしょう。

以前に読んだ佐々木俊尚さんの著書『次世代ウェブ』では Web 2.0 を下記のように定義されていました。

「Web 2.0 というパラダイムは、極大化されたデータベースの海と、そこから的確に有用なデータを拾い上げるための『UFO キャッチャー』アーキテクチャという二つの層からなっている」

「UFO キャッチャー」という非常にユニークで、かつ的を得ている表現が気に入り、私も多用するようになりました。

「検索エンジン」もまさにこの「UFO キャッチャー」のひとつを担っているのですが、人間の先天的に持っている「知りたい」という欲求を満たす「サーチ(検索)」というツールは非常に優れている反面、検索結果が上位表示されるサイトばかりに注目を集めてしまい、それらの上位サイトを「マスメディア化」してしまうというネガティブな要素も持っています。

この問題を打開すべく、検索エンジンは「パーソナライズ」のような機能を備えたわけです。この機能は検索エンジンが過去の検索履歴や、検索動向から独自に学習をし、利用者により最適な検索結果を提供するものです。

そうすると「SEO(検索エンジン最適化)は今後、必要なくなるのでは?」という考えが誰しも頭をよぎると思います。かく言う私もその一人でした。しかし、「SEO」というものはなくなりはしないでしょう。それはなぜか? 答えはいたって簡単です。

検索エンジンの存在意義は「利用者が求めている情報を提供すること」です。「SEO」とは利用者が求めている情報を、的確にマッチングさせる検索エンジンの手助けをしてあげることです。技術でも知識でもなく、基本理念に沿った考え方が「SEO」なのです。

また、そもそもパーソナライズ化した検索結果で、求めている情報がすべて収集できるとは思えませんし、個人としての知識追求と集合による知識追求とは別のものだと思います。

今後も Web 上のデータベースが巨大化していけばいくほど、その蓄積しているデータベースから情報を収集・マイニングするための「UFO キャッチャー」は、高い能力を求められ機能向上をすると思いますが、同時に利用者の情報収集・マイニングのスキルも向上するはずです。各々が各々を高めることで、求めている良質の情報をスピーディーにより多く収集することが可能となるのです。

Web 2.0 時代の UFO キャッチャー、検索エンジン。それを手助けする SEO は、求められている良質な情報はもちろん、巨大なデータベースの海に数限りなく存在する情報の「伝達スピード」「ボリューム」「クオリティ」といったものをアップしていくエッセンスになるだろう、と考えます。

(株式会社ファンサイド AG SEM スペシャリスト 高橋秀和)

記事提供:ファンサイド AG

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