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ビジネス2007年7月5日 09:00
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海外ブランドは検索エンジンフレンドリーか

この記事のURLhttp://japan.internet.com/busnews/20070705/8.html
著者:アウンコンサルティング株式会社 執筆:遠藤泰裕/監修:信太明
国内internet.com発の記事
2007年6月、カナダのトロントで開催された「Search Engine Strategies Conference & Expo Toronto 2007」において、SEO(検索エンジン最適化)の専門家や4大検索エンジン(Google、Yahoo!、MSN、Ask.com)の代表者が、こぞってガイドラインやアクセシビリティに配慮することが SEO の基本であると主張した。

しかし、実際は多くのサイトが、ガイドラインやアクセシビリティに配慮できていないのが実情だろう。

そこで、今回は世界的に展開している海外ブランドの Web サイトについて、どの程度検索エンジン(今回は「Google 日本」)に対して配慮がなされているのか、調査を行うことにしよう。

■日本語コンテンツがない

Calvin Klein
「カルバンクライン」で検索しても検索結果10位以内に表示されず、「Calvin Klein」で検索してようやく英語サイトが表示される。「meta description」(※)など、検索エンジンを意識した記述を全く行っていないため、検索結果に表示される説明文は本文からの引用。サイト自体も、クローラーが巡回できるようなリンク構造になっていない。

HERMES
「エルメス」で検索すると全世界共通のオフィシャルサイト(英語)が表示される。検索結果に表示される説明文も英語。サイト自体も検索エンジンを意識した構成になっていない。

PRADA
「プラダ」で検索しても検索結果10位以内に表示されない。「prada」で検索すれば表示されるものの、Web サイトに「meta description」の記述を行っていないため、検索結果画面に説明文が表示されていない。

■日本語コンテンツがある

CHANEL
「シャネル」と検索すると、日本語ドメイン(www.シャネル.nu)が表示されるが、説明文には英語が表示されてしまっている。アクセスしてみると、全世界共通のオフィシャルサイトの日本語ページへ自動的に転送される。Flash を使用しているため、クローラーが巡回できるような構成になっていない。

LOUIS VUITTON
「ルイヴィトン」で検索を行うと、全世界共通のオフィシャルサイトが表示される。サイト内に日本語のコンテンツは用意されているが、検索結果画面の表記は全て英語。動的サイトのうえ、Flash を使用しているため、クローラーが巡回できるような構成になっていない。

■日本サイトあり

Tiffany & Co.
「meta description」の記述がないため、「ティファニー」で検索した際に表示される説明文は本文からの引用。Flash を使用していないなど、ある程度クローラーが巡回できるような構成になっているものの、SEO 的な記述はまだ不十分。

Cartier
Flash を使用しているが、今回見た中では最も検索エンジンのクローラーを意識した構成、記述が行われている。ページごとにいくつかのキーワードが設定されているため、ブランド名以外でも上位表示されているキーワードが存在する。

今回、紹介していないブランドの Web サイトもいくつか見てみたが、SEO 以前に、アクセシビリティの点から問題のあるサイトが多く見られた。

冒頭で紹介したカンファレンスで、SEO 会社 SiteLogic のコンサルタント Matt Bailey 氏は、次のように語っている。

「検索エンジンのクローラー(自動 Web 巡回ロボット)は、見る、触る、感じるといった能力をもたず、クッキーも利用しない。クローラーにできるのは、ページをダウンロードし、テキストを探し、リンクをたどることだけだ。最も重い障害をもつサイト利用者と考えればいい」

Web サイトの難しいところは、誰でも閲覧できるかわりに、その表示がユーザーの環境に依存しているという点にある。ただ、リッチコンテンツにこだわるあまり、閲覧できるユーザーの幅を自ら狭めてしまうというのは、あまりにも勿体ないと思わないだろうか。

Flash などのリッチコンテンツを否定するつもりは毛頭ないが、アクセシビリティや SEO に配慮することで、Web サイトはより効果的なプロモーションメディアとして機能し始めるに違いない。

※「meta description」は、Web ページの概要を表す meta 要素。検索エンジンはここに記述された内容を検索結果画面の説明文として引用する場合が多い。

(執筆:コンサルティンググループ 遠藤泰裕)



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