Web 2.0 の可能性を探る SAP のプロジェクトとはSAP (NYE:SAP) は1年あまり前、Denis Browne 氏をリーダーとする開発者と技術者から成る小さなグループを立ち上げた。その目的は、いずれ同社の中核事業であるビジネス ソフトウェアを補完するような、今までにないアプリケーションを構想して研究し、実用化することにあり、同社はそのための自由裁量権をこのグループに与えた。
『Imagineering』部門と名付けられたこのグループは、他の Web 2.0 系新興企業と同じような形で発足し、運営されている。ただし、世界最大の企業向けソフトウェア ベンダー SAP の社内で育ててもらえるという、他の新興企業にはないメリットを持っている。 この取り組みの目的は、非常に率直なものだ。それは、技術に精通した若い従業員や顧客が増える中、彼らが大きな魅力を感じて関心を持つ、使いやすいツールを作ることだ。同社は、顧客関係管理 (CRM) や経営資源管理 (ERP) のソフトウェアが持つ能力を、そうしたツールに組み込むため、台頭してきた Web 2.0 技術を利用する新たな方法を取り入れている。 「われわれは、世代間の溝を埋め、デジタル技術が当たり前の新しい世代を引き付ける最良の方法を見つけ出すことに重点を置いている。彼らは、インスタント メッセージや『iPod』など、様々な技術を同時に使いこなす世代で、これら技術が、将来企業の中でどのように機能していくのか見極めることに狙いがある」と、Imagineering 部門担当副社長を務める Browne 氏は取材に対して語った。 「われわれはまた、ソーシャル ネットワーク、Blog、Wiki、ウィジェット、そしてポータルを通じて、この世代の持つ知恵を利用している。これらすべてが融合し、企業の内外で知識を利用できる基盤をもたらす」 Imagineering 部門の成果の1つが、SAP 初のソーシャル ネットワーキング サイト『Harmony』だ。Browne 氏によると、北米研究部門の従業員1700人のうち、半数強が Harmony にログオンして情報を共有しているという。 Harmony を利用して、自分の持ち物を販売する案内広告を掲載したり、これに応じる従業員もいれば、卓球や自転車など、同じ趣味を持つ者同士のコミュニティを作っている従業員もいる。そしてもちろん、実際の業務上の問題に利用している従業員もおり、Ajax のプログラミングに一番詳しい人や、特定の顧客の現場で ERP を実装した経験のある人を探す、といった使い方をしているという。 関連記事 最新トップニュース
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