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ビジネス2007年9月10日 16:20
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「斬り合いに拳銃」を持ち出す Apple の iPod 戦略

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著者:John Welch
海外internet.com発の記事
「いやはや、Apple は新型 iPod を発表するたびに、斬り合いに喜んで拳銃を持ち出してくるようだ」とは、Apple の新製品発表中に Twitter に書き込まれた Andy Ihnatko 氏の言葉だが、これは同社を最もよく表しているように思える。

Apple は米国時間9月5日、以下のような各種製品を発表した。

小変更:シャッフル用の新色と iTunes ストア経由での iPhone 向け着メロ販売

中変更:iPod が iPod 「Classic」に名称変更され、80GB と160GB の両サイズを用意

大変更:iPod Nano のデザインを見直し、ビデオ用に最適化

驚きの変更:基本的には iPhone の携帯電話機能省略版であり、Wi-Fi を搭載し、8GB と16GB のサイズを用意して、Wi-Fi iTunes Music ストアも組み合わせた iPod 「Touch」。Wi-Fi ストアは9月中に iPhone にも対応

予想外の変更:iPhone の8GB モデルの200ドル値下げ、4GB 版 iPhone の製造中止、そして Starbucks Wi-Fi iTunes ストアの発表

もし力のない叫び声が聞こえたなら、その声の主は、30GB 版「Zune」の価格を先週はじめに199ドルに値下げしたばかりで再び主流から大きく離されてしまったことを悟った Zune チームだ。しかし、他人と同じ行動をベースに戦略を立て、「彼らが製品を改良することは二度とないだろう」といった考えが頭にあれば、その代償は自分に降りかかってくるのだ。

そして、いずれも大成功を収めた Zune と Xbox 360で最も有名な Microsoft の Entertainment and Devices 事業部の最高財務責任者(CFO)は、携帯電話、ビデオ、そして楽曲を1台のデバイスに「いずれ」統合する戦略について消極的な態度を示している。もちろん、Microsoft の最高経営責任者(CEO)、Steve Ballmer 氏は、このようなことは「絶対にない」と語っている。この相反する言葉が優れたビジネスやコミュニケーションの戦略なのかは不明だ。

そのほか、あまり好調でない「スマート」デバイスの1つが、問題に対するヒントを見つけられずにいる「Palm Foleo」ソリューションだ。Palm Foleo は、せいぜい「何でそのようなことをしているのだろう?」というリアクションを引き出すデバイスであり、悪く言えば全体的に不快だ。

ところが、iPhone は他社がそんなはずがないと言うことをし続けている。「狂ったように売れること」だ。だれも(正しくは Windows Mobile、Palm、そして Blackberry の愛好家)が異口同音に、iPhone は価格設定が高く、スマートフォンの成功に欠かせないと「全員」が認識することをしていないという。一般大衆は、iPhone を買い続けるだけでなく、ほかのスマートフォンよりはるかに大量に購入しており、このことは明らかに伝わっていないようだ。

しかし、iPhone の売上を見れば、200ドルの値下げは悪いわけがない。Sprint、Verizon、および AT&T のスマートフォン製品や、郵送によるキャッシュバックを考慮すると、399ドルの iPhone は「HTC Mogul」、「IP-830W」、「Treo 7XX」 シリーズ、「VX-6700」、「AT&T 8525」などと同じ価格帯になる。つまり、同製品は価格面から見ても法外に高いことはなくなった。

大企業に適した製品かと聞かれれば、まだ不足する部分がある。しかし、プロプライエタリなグループウェアとの統合や、リモートデータ消去機能が不要なら、今回の値下げにより、同製品はほかのハイエンドスマートフォンと並んだのだ。

iPod touch と Wireless iTMS は、どちらも「驚きの変更だがショッキングではない」カテゴリーに分類される。長い目で見れば、Wireless iTMS は Apple のファインプレーになると思う。これは、ワイヤレス音楽ダウンロードという、多くのユーザーが解決を望んでいた問題に対応している。大容量ファイルに関して EVDO rev A でも残っていたスピードの問題を抱えることもない。Rev A の最大バースト速度は約3.1Mbps で、筆者の iTMS のダウンロード容量は、過去10回分の平均が4MB だった。楽曲でこの数字は悪くない。

ビデオや映画では不快だし、3.1Mbps のスピードが常時出るわけではない。平均速度は1Mbps 前後にとどまる。1Mbps の速度では、何度もダウンロードしたいとは思わないだろう。したがって、WiFi は妥協案として悪くない。これにより、コンピュータがなくても iPhone にコンテンツをアップロードすることができ、セルネットワークとして幅広く普及してはいないものの、既存の3G が実現するより格段に優れた速度を実現する。しかも、一度これを Wi-Fi 経由でやっていれば、3G 機能の搭載もさほど困難ではなくなる。

カスタム着メロの方は、楽曲と着メロの2倍分の金額を同じ楽曲に支払っても多数のほかの着メロプロバイダより安上がりで、既存のライブラリから編集することができるため、楽曲のどの部分を選ぶかの選択肢は広がる。筆者としては、Ambrosia Software の「iToner」を使い続けて支払いは一度で済ましておく。

要するに、Apple は顧客のためにさまざまな改善を施し、ライバルの立場を大幅に弱めた。ビジネスや経済の世界では、これが一般的な進め方なのだ。

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