Webビジネス2007年9月13日 09:00
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Flash サイトは SEM とは無縁なのか

この記事のURLhttp://japan.internet.com/busnews/20070913/8.html
著者:アウンコンサルティング株式会社 執筆:高埜優太/監修:信太明
国内internet.com発の記事
最近、ページ全体を Flash で作り込んだ Web サイトを良く目にするようになった。商品のキャンペーンサイトや企業の採用サイトなど、Flash によって視覚だけではなくユーザーの動きに合わせた表現を使い、商品や企業のイメージをより強く訴えることを目的として作成されたものが多いように感じる。

一般的なコーポレートサイトなどでも Flash をナビゲーションやページの一部に用いることは多いが、このようにページ全体を Flash で作成することで、複雑な動きや音を入れ、よりインタラクティブ性の高い Web サイト作りを実現している。

しかし、以前のコラムでも触れたように、Flash は検索エンジンフレンドリーではない。検索エンジンはテキスト要素を中心に読み込むため、全面 Flash のサイトは SEO で不利になることが多い。

それでは、Flash で作成されたページは SEM(検索エンジンマーケティング)とは無縁なのかというと、決してそんなことはない。

ひとつは単純にオーバーチュアやアドワーズ広告といった P4P(検索連動型広告+コンテンツ連動型広告)を活用するという方法がある。これならば Flash ページであろうがなかろうが、検索結果の上位表示を獲得することは可能だ。

また、SEO という観点でもオーガニックの検索結果で上位表示を実現することも可能である。前述のような理由で、確かに不利に働くことは多い。しかし、検索結果の表示順位を決定するアルゴリズムのひとつに、他サイトからの紹介(つまり外部リンクといわれるもの)が多いページは価値の高いページであるという指標がある。

これは「たくさんの著書で引用されている著書は良い本だ」とか、「あの有名な料理人が紹介する店は良い店だ」ということと同じで、リンクの数やリンク元の質などによって、ページを評価するもので、表示順位に大きな影響を与える。

例えば、「男前豆腐店」という話題性のあるサイトは、多くのブログや Web サイトなどで語られ、リンクを獲得しているため、「豆腐」というキーワードで上位に表示されている(2007年9月12日現在、「Yahoo!」で2位表示、「Google」で3位表示)。

このようにビジネス自体に話題性があったり、Web サイトのコンテンツが魅力的だったりすることで、多くのリンクを獲得し、特定のキーワードで上位表示を獲得することも不可能ではない。

ただし忘れないで欲しいのは、こうした外部リンクによる評価はアルゴリズムのひとつの指標に過ぎず、「男前豆腐店」が「豆腐」というキーワードで上位表示されるのも、「豆腐」というキーワードで SEO を本格的に実施している競合サイトが存在していないという要因が大きい。

本来的には、検索結果はこうしたサイト外の要因だけでなく、サイト内の要因も複合的に見て相対評価により順位が決定される。そのため、SEO の競合サイトが多い難関キーワードでは Flash サイトは構造的に上位表示が難しい。

確かに、Flash で作成したページは html で作成したページとは違い、ブラウザによってレイアウトが崩れることもなく、インタラクティブな表現ができるというメリットはある。しかし、見た目が派手だからという理由だけで全面 Flash を採用するのは避けたほうが無難だろう。

つまり、前述したようなメリットやデメリット、自社や商材のブランディング、作成したいコンテンツは本当に Flash を使わないと実現できない内容なのかどうかなど、複合的な判断材料となる情報を集めた上で、Flash を活用するかどうか判断されることをおすすめしたい。

そして、もし全面 Flash でサイトを作成する場合には、html で作成した代替ページを忘れずに用意して欲しい。それは SEO の観点ではなく、ユーザビリティの問題を解消するためである。

全面 Flash のサイトは、画面をクリックしていくとページが遷移しているように見えるが、実は表示されているページの URL 自体は変わっていない。そのため、ユーザーが企業概要や商品情報など、特定のコンテンツをブックマークしようとしても、トップコンテンツをブックマークすることしかできず、ユーザビリティに問題が発生する。

こうしたユーザービリティの問題を解決するためにも、企業概要や商品情報などのコンテンツごとに html ベースの代替ページ作成は不可欠だろう。

(執筆:コンサルティンググループ 高埜優太)


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