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2007年10月10日 09:00 |
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ごうまんさを発揮する Apple
著者: Mike Elgan オリジナル版を読む プリンター用 記事を転送
▼2007年10月10日 09:00 付の記事
■海外internet.com発の記事
Steve Jobs 氏はかつて、インタビューのなかで「Microsoft にとって唯一の問題は審美眼がまったくないことだ」と語ったことがある。それは本当かもしれない。しかし、Apple にとって唯一の問題は感謝の気持ちがないことだ。あるいは、謙虚さ、寛大さ、もしくは礼節がないのかもしれない。
筆者は Apple 製品が大好きだ。しかし、Apple が常に、いわばごうまんだ、という事実は消すことができない。それもまた良いだろう。彼らが優越感を持つのは半ば当然だったし、同社が上を目指す動機にもなっていた。しかし、同社はここ数か月の間に見えない一線のようなものを越え、あつかましくも、競合各社だけでなく、最も熱心なファンと、関係の深いパートナーや業界の支持者まで怒らせてしまったように思える。
Microsoft が「審美眼」の欠如に気付かないように、Apple も自分たちのごうまんさに気付いていないのだろうか?
Microsoft を当惑させる Apple
Apple は OS のマーケットシェアで Microsoft と競合しているが、両社はパートナーでもあり、売上も相互に依存している。たとえば、Microsoft は Mac OS 用ソフトウェアの最大のデベロッパーであり、Windows は iTunes や QuickTime など戦略的に極めて重要な各種 Apple アプリケーション用として群を抜く最大のプラットフォームだ。
Lockergnome 創業者で IT 業界の著名人でもある Chris Pirillo 氏は先ごろ、 Mac OS X Leopard のベータ版で Windows Vista マシンを示す Apple のアイコンに死の青画面(古いバージョンの Windows がクラッシュしたときに表示されていたもの)が表示されているビデオを公表した。
これが面白いことは認める。しかし、主力パートナーをこのように辱める会社がこの業界にほかにあるだろうか? これは、Windows の中でネットワーク上の Mac を Sad Mac のアイコン(旧世代の Mac で起動を妨げるエラーがあることを示すシンボル)で示しているのと同じことだ。Microsoft でさえ、そこまでごうまんになったことはない。
基調講演で Microsoft をバカにすること、あるいは Windows とそのユーザーの弱点につけ込むだけの CM キャンペーンを展開することと、あからさまに侮辱するようなものをベータ製品に組み込むこととは別問題だ。筆者には、ここまで無作法な会社はほかに思いつかない。
大半の企業は公衆の面前でパートナーに恥をかかせることを避けるが、Apple だけは違うようだ。
iPhone の初期購入者も侮蔑する Apple
Apple は、出荷後わずか2か月で iPhone の価格を3分の1も値下げした。熱心な初期購入者には、Apple ストアでの購入をまったく考えていなかった100ドル相当の製品を購入できる商品券が補償の形で配布された。
つまり Apple は、200ドルの損害を与える代わりに100ドルの損害を与えるといういいかげんな形で、自社の最も熱心で忠実なファンをなだめようとしているのだ。これらの顧客が Apple 製品を購入するために再び行列に並ぶことはあるのだろうか。
大半の企業は熱心なファンに損害を与えることを避けるが、Apple だけは違うようだ。
サードパーティー製ソフトウェアのインストールによるロック解除行為に厳罰を与える Apple
最も熱狂的な iPhone ユーザーの一部は、iPhone で Apple が認めていない「ロック解除」やソフトウェアのインストールを行っている。これに対し Apple は、「リベンジ」としか説明できない行動に出て、修正された/機能向上したこれらの電話機を利用できなくするソフトウェアアップデートを公開した。
利用不能になった電話について Apple が説明している救済策はというと、広報担当が New York Times 紙に語ったところでは、「不正なソフトウェアアプリケーションの利用が原因で損傷した場合、その保証は無効となり、新しい iPhone の購入が必要になる」というものだ。
Apple も語っているように、Apple のファンは保証内容を慎重かつ徹底的に読んでおき、Apple の指図によく従って、iPhone については Apple に全権を委ねておくべきだったかもしれない。
Apple は何ら違法なことはしていない。しかし、この冷たい仕打ちはショッキングだ。悪意にあふれている。修正された電話機でのアップデートを禁止するコードの用意から、iPhone ソフトウェアの再フォーマットや再インストールまで、Apple は iPhones の扱いについていくらでも方法があったはずだ。 しかし、電話機を永久に使えなくしておいて、電話機の新規購入が救済策だというのはバカにしている。
かつて忠実だった Apple 信者らが不買運動や集団代表訴訟を呼びかけている。
確かに、影響を受けた人の数は少ない、しかし、Apple に失望しながら、心配のまなざしで行方を見つめている人は相当数に上る。主な新聞、雑誌、ニュースサイト、携帯向けブログがこの話題を大きく扱っている。
見出しをいくつか紹介すると、「上得意客を欺く Apple」(Conde Nast Portfolio)、「なぜ Apple が得をするのか? 」(Globe and Mail)、「Apple に信者離れの危機? 」(CNET)、「iPhone 狂想曲――もうだれもリンゴを試食しない?」(Huffington Post)、「Apple の失策に信者はそっぽを向くのか?」(Adweek)、「iPhone ユーザーはセキュリティパッチが怖い、とするアナリスト」(PC World)、「Gizmodo、iPhone 購入に待った」(Guardian Unlimited)、「Apple は道を踏み誤ったのか?」(Macworld)など、次々出てくる。
Apple の PR やマーケティング手腕の伝説はもうおしまいのようだ。
大半の企業は保証規定を無視したリベンジに自社製品を使えなくするなど恐ろしくてできないが、Apple だけは違うようだ。
Apple、Boot Camp ユーザーを排除へ
Apple は、Mac に Windows をインストールして管理できるよう支援する人気の高い Boot Camp ユーティリティのベータ版をユーザーに提供した(Boot Camp ユーザーは、Windows でも Mac OS でも好きな方で起動できる)。
しかし、Mac OS X Leopard の出荷と同時に Boot Camp の姿は目の前から消えてしまう。これをフル活用するには、Leopard にアップグレードするしかない。Apple はあなたのサイフを狙っている。もう今からだ。
大半の企業は、アップグレードするまでの時間的な猶予をユーザーに与えて顧客との関係を良好に保つが、Apple だけは違うようだ。
これらは、Apple のファンやパートナーに対する横柄で冷たい仕打ちのほんの一例に過ぎない。同社の乱暴な態度は、電話事業パートナーの AT&T、ハリウッドのコンテンツプロバイダ、コンポーネントサプライヤー、メディア、ブロガーなどなど、同社の継続的成功を支える関係者すべてに及んでいる。
Apple はこれに対し、「われわれは君たちよりも優秀だ。われわれにとって君たちは必要ない。君たちは、われわれの存在なくして生きていけない。だから、黙って言われたとおりに iPhone をもう1台買いなさい」といったメッセージを世界に向けて発しているのだ。
正論だろうか?
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