| Webビジネス | 2007年10月23日 17:40 |
|
Leopard の先行公開と iPhone SDK 戦略 著者: japan.internet.com 編集部 オリジナル版を読む ▼2007年10月23日 17:40 付の記事 □国内internet.com発の記事 何と、1回で2つの最新情報が来た! 大方の予想通り、Apple が「Leopard」と「Leopard Server」の両方のリリース日(2007年10月26日)を発表し、「本物の」 iPhone SDK が登場すること、そしてその一般向け投入日(2008年2月)も明らかにした。 Leopard の発表自体は「ニュース」ではない。Apple は以前から10月投入を明言し、われわれが準備もできるようにしてきた。もちろん、Apple は「Leopard の300以上の新機能」をしきりに宣伝しており、ここですべてを紹介するようなことはしないが、いくつかの機能はシステム管理者が大歓迎するはずだ。 長年愛され、多くのユーザーにとって同 OS の重要な機能の1つだった「AppleScript」も、Leopard で大幅にアップデートされる。いくつか例を紹介すると、Unicode のフルサポート、AppleScript の非常に効果的なメカニズムの対応言語を拡大する Objective-C 用スクリプトブリッジ、各種システム環境設定やアプリケーションでのスクリプトのサポート改善、フォルダアクションの改善、そしてスクリプト利用者全員が喜ぶ待望の AppleScript Language Guide の改訂まである(これはどれくらい待たされただろうか? 筆者の手元にあるものは 1999年5月が最終改訂日となっている。かなり昔である)。 AppleScript、そして一般の各種スクリプトも、一般にはなかなかその価値が伝わらない技術だが、企業にとっては非常に重要であるため、この部分の改善は、どのようなものでも歓迎される。「Automator」も、AppleScript と一緒に UI スクリプトの記録機能やコマンドラインユーティリティといった新機能がいくつか追加されている。 大半のものは Leopard の新しいメニューバーや Dock でできているが、筆者が文字通り Mac OS X 10.0の登場当初から要望していた新しいデスクトップの機能も Mac OS 9から Mac OS X へと移植された。具体的に言うと、「Dock」にあるフォルダのサブフォルダにアイテムを移動できる「スプリングフォルダ」機能だ。それほど素晴らしい機能ではないように思われるかもしれないが、筆者はこれがないために非常に寂しい思いをしてきた。 Apple は、リモートユーザーをサポートするリモートサポート担当者向けとしても、ようやく Leopard に画面共有機能を無償で搭載してきた。「Apple Remote Desktop」を購入したり、Mac にリモート接続できるよう VNC を設定する必要はなくなった。もう、これは OS の一部なのだ。 それとともに、現在の IP アドレスを.Mac アカウントに保存し、インターネット経由で自分の Mac に接続できるようにする「Back to My Mac」機能も登場する。出張先のホテルなどにいる技術知識のまったくないユーザーに接続情報を1つずつ教えようとしたことがある方なら、これを大歓迎するだろう。正式なファイルサーバーを持たない人々が喜ぶ Leopard のもう1つの機能が、Mac OS X 10.4以前で可能だった、特定のものだけではなく自分の Mac 上にあるどのフォルダでも共有できるようにするという機能だ。 Mac OS X Server は Leopard になってカレンダーサーバー機能も搭載するため、アップデートされて「iCal」もサポートし、予定や空室の予約などをもっと「Outlook」に近い形で実現できる。Outlook や「Notes」ほど機能満載ではないが、こちらの方が多少使いやすい。 また、新しいプリント機能としても、プリントプレビューの改善、Kerberos 対応プリント、ロケーション認識型プリント機能などが加わった(Apple による CUPS 買収がここで多少役立ったことと思われる)。 「Active Directory」との互換性に関しても、Leopard は SMB パケット署名をサポートし、初期 DFS サポートも加えた。前者は Active Directory 管理者の作業を楽にし、後者は Mac OS X がようやく ADmitMac のコストを負担せずに DFS ネットワークに参加できるようにする(誤解しないでいただきたいのは、ADmit は優れた製品だが、Thursby も商売なので、無償ではないし安価でもないということだ)。 「Spotlight」もブーリアン検索機能が改善され、アプリケーションランチャとしても機能するようになった。また、筆者はこれを読んで大喜びしたのだが、 ついにシステムファイルも検索できるようになった。Spotlight が UNIX ディレクトリにうまく対応していないからといって locate やコマンドラインで「find」の使用を余儀なくされることには頭に来ていた。 Leopard の「アカウント」環境設定では、 やっと、ついに、そしてようやくグループメンバー、ホームディレクトリ、UID、ログインシェルなどの各種項目が「Netinfo」を使わずに設定できるようになった。Netinfo ユーティリティの全般的な「使い心地」を考えると、悪いことではない。あとは、NetInfo 終焉のうわさが真実であればなお良い。 一方、「ターミナル」には「Safari」風のタブが追加された。タブ型ターミナルウィンドウが好きならかなり満足するだろうが、嫌いならそうでもないだろう。 UNIX 関係の方では、Mac OS X が Single UNIX Specification(SUSv3)と POSIX 1003.1の両方に準拠して、Leopard でついに UNIX OS として正式に承認された。これは、Mac OS X がようやく「UNIX ライク」ではなく「UNIX」となり、技術的というよりも政治的な改善を果たしたことになる。 Leopard には、エラーを起こしたプロセスに関する情報量の多さから Sun や各種ハイエンド UNIX の管理者が以前から愛してやまない「DTRACE」も搭載された。また、想像にすぎないが、「AutoFS」の追加はノート PC で顕著な Mac OS X 10.4の自動マウント機能のおかしな動きがついに修正された兆候かもしれない。このような関係から、「Wide Area Bonjour」、「Kerberos 対応 NFS」、下位レベルや専用バージョンだけではない完全な 64ビット化など、Leopard にはほかにもいろいろな機能が加わっている。 Mac OS X Server サーバーの方は、管理者用 GUI が刷新され、Mac OS X Server の運用が簡単になり、サーバー監視用の Dashboard ウィジェットが追加された。「サーバー管理」はマウントポイントと共有のコントロールが可能になったが、「サーバー管理」でプロトコルをすべて設定し、それから実際は「ワークグループマネージャ」で共有を管理するよりこちらの方が理にかなう。 各所で言及されているように、Apple は「iCal Server」という読んで字のごとしの名前を持たせたカレンダーサーバーを搭載してきた。同サーバーは CalDAV がベースになっており、Apple も「Microsoft 以外連合」の各社とともに CalConnect Consortum のメンバーとなっているが、実は Microsoft もこれに参加している。これは、Outlook や、ひょっとしたら「Entourage」を iCal Server に接続する必要のあるユーザーにとっても朗報かもしれない。挑戦したい場合は、iCal サーバーのソースも Mac OS Forge 経由で入手可能だ。 「iChat Server」は、Google Talk、ICQ のような蓄積転送、内蔵チャットアーカイブ機能など、ほかの XMPP ベースシステムとのフェデレーションサポートを改善している。これは、公開非公開を問わず重要な機能だ。 Web サーバーの方では、Leopard で初めて Apache 2が完全対応した。 このX Server にはほかにも、最初から「ZFS」がサポートされる(HFS+ の後継でもないし、そうなるべきものでもない。ZFS はまだ、特に Mac 以外では消費者向けのファイルシステムとはなりにくい。時間が必要だ)。また、Apple にとって最高のお手柄と言えるものの1つが、Leopard Server のマニュアルが今すぐ Mac OS X Server Resources サイトから入手できることだ。有効なリンクがここにすでにあるのだ。 つまり、Leopard にはシステム管理者のための機能が満載で、これからも続々と登場してくる。 iPhone 用 SDK さほど大きくもないが、Apple 関連のニュースがもう1つある。2008年2月の iPhone SDK 投入に関する「Steve からの手紙」だ。良いことだが意外ではない。 ただ、ちょっと考えれば強く抗議していた多くの人々も Leopard 登場前に SDK が手に入らないことは分かったはずだ。 このことは、Apple の Hot News サイトにある Steve の手紙に書いてあり、その遅れの理由も書かれている。Apple は iPhone SDK を「絶対出さない」とも「出す」とも言ったことはない、というのが真実だ。実際は、「必要なことは分かっているが、慎重な対応が必要である」と言っただけだ。 つまり彼らは、Palm や Windows Mobile の各種デバイスをクラッシュさせる可能性がある、もしくは実際にさせてしまうマルウェアや各種アプリケーションの問題を望んでいない。Apple がこのように時間をかけたのは、かなり賢明だったということになる。ただ、ここで明らかに問われるのは、危険にさらされる iPhone の機能がどれくらいの割合なのかということと、感染の難易度だ。1月に開催される Macworld Expo のころにはさらに詳細が明らかになることと思う。 |
| トップページ | 画面トップ |
|