検索エンジンランキングの上昇のみを目的とするリンクの売買行為、いわゆる「有料リンク(Paid Link)問題」について、Google がリンク販売サイトへのペナルティを課す警告を発してから約2週間。今年二度目の Google PageRank(※ Google ツールバーから閲覧可能な PageRank バー)の更新と同時に、その姿勢を世界中の Web サイトに示して見せた。
米国では Washington Post や Forbes、SFGate といった大手メディアや、Search Engine Journal、Search Engine Guide といった SEO・検索業界の領域で著名な Blog が実際に PageRank が大きく低下した。それぞれ PageRank 6〜7を示していたものが、おおよそ3〜4まで下げられている。
いずれも SEO 目的の(外部リンクのスコアとして加算されうる)有料リンクを販売しているサイトが標的となったようだが、中には広告である旨の記載を行っていたり、そもそも有料リンクを販売していないサイトも含まれている模様だ。
Google は以前、ツールバーで見える PageRank はある時点のスナップショットであり、そのスコアはすでに現在のランキングに反映されているという説明をしている。だとしたら、今回の話題の対象であるサイト群のランキングはすでにランキングが低下していてもよさそうなものだが、そういった傾向は確認されていない。
これは何を意味するのだろうか。ここで2つの仮説を考えてみよう。
1. 近い将来、実際にランキングが落ちる可能性
今回の PageRank 更新はマニュアルで実施されている部分もあり(Google は前回の見解表明時に手動で行うことは明らかにしている)、近い将来のランキング再算出時に今日のスコアが反映されランキングが落ちる可能性。これは今後の動きを見守ることで正否は判明するが、過去の Google のアルゴリズム更新は9月〜11月、クリスマス商戦前に行われていることは何度かあるため、可能性が全くないということはなかろう。
PageRank 7や6のサイトからのリンクは、容易に入手できない故に商売が成立するのであり、PageRank 4以下であればわざわざ購入しなければ手に入らない価値のリンクではないし、その取引が行われても取引価格は下がらざるを得ない。するとリンク販売側も自らのサイトが Google で不利に取り扱われるリスクを冒してまでそうしたリンクを販売したがらないであろう。