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2009年7月4日
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Webビジネス2007年12月14日 09:00

Apple マニアの夢(悪夢?)がかなうとき

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Apple ファンは、Apple 製品、そして Apple ユーザーの完全優位を長年信じてきた。彼らはその優越感から、ニッチに甘んじて1けた台を推移する Apple のマーケットシェアには常にいら立ちを見せていた。

Apple のコアなマニアの世界では、 Apple が参入するすべての市場で100%のマーケットシェアを確保できないのは、IT 系のメディアが腐っていて、Microsoft などの各社からわいろを受け取って製品についてウソを書いているか、「烏合の衆」が無知な愚か者で、何も分かっていないかのどちらかが理由だという。

Apple マニアは、Apple が他社(特に Microsoft)をすべてたたきのめし、コンピュータと電子機器業界を独占する夢を長年描いてきた。

そして今、20年以上前からの忠実なファンたちによって今も生き続けるその夢が、まさに現実になろうとしている。

Apple は2007年の(いつかは特定できない)ある時期、見えないラインのようなものを超え、同社の20年の歴史で初めて「ニッチ」から「主流」になった。

どのようにし歯車がかみ合ったのだろう?

Apple Store は高尚かつミニマリズムな Apple の美学を表現する形でデザインされた。ニューヨークなどの各主要都市にある「フラッグシップ」店には今も感動を覚える。しかし、現在世界5か国で204店舗(そのうち178店舗が米国にある)を数える Apple Store は、2008年にも最高で40店舗が開店する予定だ。

そのほとんどはショッピングモール内にあり、最近は Apple マニアが軽蔑する「烏合の衆」であふれている。その雰囲気はハリウッドの Mondrian Hotel というより、むしろブラックフライデーの Best Buy ニュージャージー店に近い

Apple Store の雰囲気が「シッピングモール化」していることは否定しがたい。Apple もウォールストリートも、それをたいへん良いことだと考えている。ショッピングモールにたむろする若者たちも歓迎している。

だれもが、Apple はホリデーシーズンに驚くべき業績を上げ、Mac の四半期販売台数記録は塗り替わると予想している。コンピュータは250万台以上、iPod に至ってはその10倍以上という予想だ。この成功により、今後 Apple はどうなっていくのだろうか。 

第3四半期に Apple 製コンピュータを購入した人の半数以上は、初めて Mac を購入した新規購入者、もしくは乗り換え組の「スイッチャー」のいずれかだ。すでに、Apple ファンの一部は「Windows 系の動き」が Mac OS X に忍び寄る気配を感じている。

Mac も iPhones も、ビジネス用途向けの売上が伸びている。Apple もこれまで Microsoft がしてきたこと、つまり消費者向けのユーザビリティや機能を落としてシステムをビジネス用途に使いやすくする、という流れに向かっていくのだろうか。

マニアは心の中で、Apple が大成功を収め、ファン層を拡大することは 同社が大衆を満足させ始めることを意味しているとし、恐れている。つまり、同社が元 Windows ユーザーにとって魅力的になるよう実際に製品やサービスを変えてくるというのだ。

なにしろ、彼らがそうしない理由もない。従来のマニア層は、何があっても Apple 製品を購入する。しかし、スイッチャーや企業ユーザーなどは、まだまだ説得し、大切にする必要がある。

もう1つ、Apple マニアは Windows の危険性を冷笑していた。セキュリティ専門家らは長年、セキュリティに問題があり、人気もあるため、Windows はハッキングされる可能性が高いと指摘してきた。まだどうなるかは分からないが、この問題は徐々に興味深い方向に向かいつつある。Apple 製システムをターゲットにするハッカーが増えつつあるように思われるからだ。セキュリティベンダーの F-Secure は、ハッカーの関心の高まりは Apple 製品の人気が要因だとしている。

また、成功を拡大させる Apple は特許侵害訴訟の標的としても1番になりつつあるようだ。最近のものとしては、iPhone の「Visual Voicemail」機能に関する訴訟などがある。

この機能、そしてそのブランド戦略も、特にユニークなものではない。なぜ Apple が狙われるのだろうか。その答えとして1つ考えられるのは、同社が成功しているため、訴訟を起こして同社を非難すれば、Klausner Technologies にとっては PR にも売り上げにもつながる可能性があるためだ。

一連の訴訟から、Microsoft は Microsoft らしくない振る舞いを余儀なくされた。一連の訴訟は、それらが軽率なものかどうかはともかく、自社製品のデザイン、開発、そしてサポートに関して Apple に Apple らしくない振る舞いを余儀なくさせるのだろうか。

業界を独占するという Apple マニアの夢がついに現実のものになろうとしている。そして、この優位性があれば、主力ユーザー、法人バイヤー、ハッカー、そして弁護士など、だれもが Apple のおこぼれにあずかりたいと考えるだろう。一方で、エリート社会の一員としての資格、優位性、セキュリティなどは危険にさらされている。長年のファンにとって、夢の実現はどちらかといえば悪夢に近いものになりそうだ。


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