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2007年12月21日 09:00 |
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環境にやさしく見た目もよい竹装 PC
著者: Reuters 提供記事 オリジナル版を読む プリンター用 記事を転送
▼2007年12月21日 09:00 付の記事
■海外internet.com発の記事
Steve Jobs 氏と Steve Wozniak 氏が Apple I を作り上げたのは1976年のことだった。この初期のパーソナルコンピュータは、シンプルな木製の箱に回路基板を収めていた。
Apple などのコンピュータメーカー各社はその後、金属やプラスチックの筐体を採用して高性能 PC を製造するようになったが、台湾の Asustek Computer では、環境にやさしい別の自然素材をケースに採用したノート PC に潜在的な美しさ(そしてビジネスチャンス)を見いだしつつある。それが竹だ。
「Asus Eco Book」と呼ばれるこの製品は、ラミネート加工され、異なる色合いを持つ竹簡を筐体に採用している。
豊富に手に入り、柔軟で、耐久性が高く、早生植物である竹の収穫は、木の伐採から製材までの作業より環境に害を与える可能性が非常に低い。ただし Asustek によると、素材の形成と補強に使用する接着剤とラミネートフィルムに有害物質が含まれる場合もあるという。
同製品はまだ試作段階にあり、マイクロプロセッサやモニタの熱を逃がしながら極限状態に耐える必要のあるノート PC の素材としての竹の適性を見るため、エンジニアがチェックを進めているところだ。
この Eco Book は、企業幹部をはじめとする高級志向のユーザーに革装ノート PC や人工ワニ革モデルで応じる会社の新たな流れを示している。
台北に本社を置く同社の米国事業部である Asus Computer International でマーケティングコミュニケーションディレクターを務める Cher Chronis 氏は、「当初制作したスタイルブックは革モデルのものだった」と語っている。
同氏は、「かなり評判が良かった。その後は、自然とほかの素材を実験するようになり、環境を意識したモデルを出すことが決まった」と語っている。
Asustek によると、同社の革製ノート PC が動物保護団体からの批判を受けたため、そうした批判を和らげるために Eco Book を出したわけではないという。
竹装マウスとキーボード
ほぼすべての大手コンピュータメーカーが技術の環境対策を進めるなか、Asustek は竹装コンピュータの公開でその先陣を切った。
また、環境に対する関心の高い消費者をターゲットにするニッチ企業のなかには、竹装のマウス、キーボード、およびモニタ用フレームを販売するところもある。
PC 市場調査会社 Endpoint Technologies Associates の社長、Roger Kay 氏は、「各種ケースの選択肢の1つとして理にかなうことだ」と語っている。
Kay 氏は、「コンピュータが木製の筐体を採用するようになるとは思わない。生育は環境に優しいが、持続可能な製造という点では見かけ倒しのように感じる」と語っている。
プラスチック製の筐体にはポリ塩化ビニルなどの毒性のある場合が多いが、CRT モニタに含まれるな鉛の方が環境に対する脅威は大きい。
世界最大の PC メーカーである Hewlett-Packard、第2位の Dell、Apple、そしてアジアで競い合う Lenovo や Acer など、すべての主力メーカーが消費電力削減、部品のリサイクル、そしてコンピュータ用の有害素材削減のためのプログラムを用意している。
市場調査会社の IDC によると、消費者と企業は、2007年に合計約2億6,000万台(2006年比12%増)の PC を購入する見込みだという。この数字は、ノート PC に対する需要急増で伸びている。
これだけの数のコンピュータが販売され、ここ10年で米国だけでも5億台のコンピュータが老朽化していると試算されるなか、PC 用アクセサリメーカー各社も環境を意識し始めている。
脱 PVC
ノート PC 用ケースやアクセサリを製造する Targus は先ごろ、リサイクル可能なプラスチック、ニッケル非使用のハードウェア、そして PVC(ポリ塩化ビニル)非使用の素材で作られた環境にやさしい「Grove」ノート PC ケースを先ごろ発売した。
Targus は先月、Dell の Web サイトで同社製ケースを販売し、Dell で販売された同社製ケースの代金の一部を Dell の「Plant a tree for me」プログラムに寄付する提携を結んだ。これは、コンピュータの使用電力に起因する炭酸ガスの影響を相殺する植樹のために消費者が寄付をするというプログラムだ。
Dell と Lenovo は、PVC と、同じく危険性のある BFR(臭素化難燃剤)を、2009年までに自社の新製品から排除する計画で、Dell は自社の部品サプライヤー各社に対し、炭酸ガス排出削減量などの環境目標達成を求めている。
Apple も、2008年末までに全製品から PVC と BFR を排除する計画だという。
Apple と Dell をはじめとする主力コンピュータメーカー各社は、廃棄された PC やモニタをリサイクルするプログラムも用意している。Apple は2010年までに、1年あたり約8,620トンの電気電子機器廃棄物(いわゆる e-waste)をリサイクルする見込みだ。これは 、同社が7年前に販売した製品の約30%の重量に相当する。
HP では、年末までに45万3,592トンの機器および消耗品をリサイクルする目標の達成に向けた取り組みが予定通り進んでいるという。
HP や Dell などの大手に比べ規模の小さい Asustek だが、このような規模だからこそ PC を自社で設計し、製造し、宣伝し、流通させることができ、竹装 PC のような新しいアイデアの素早い製品化も可能になるのだという。
「エンジニアリング のすべての要件に合致しながら環境にも優しいコンピューティングの可能なモデルが実現するところまで来れば市販に踏み切る。Eco Book はすべての人に気に入っていただいている。これは美しいコンピュータだ」(同社の Chronis 氏)
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