IBM と SAP は22日、IBM のデスクトップ クライアント製品『Lotus Notes』を通じて『SAP Business Suite』にアクセスできるアプリケーション『Atlantic』(開発コード名) の共同開発計画を発表した。
Atlantic は、『Lotus Domino』サーバーを通じて、普段から Eメールやスケジュール管理やインスタント メッセージ (IM) の送受信などに用いている、使い慣れた Lotus Notes アプリケーションから、ワークフロー、レポート、分析といった SAP のビジネスアプリケーションを利用できるようにするものだ。これは、Microsoft と SAP が1年半以上前にリリースした『Duet』の持つ機能性および利便性と同種のものといえる。Duet は、『Exchange』環境の『Outlook』ユーザーが、SAP のアプリケーションを利用できるようにした製品だ。
IBM と SAP は、フロリダ州オーランドで開催中の『Lotusphere 2008』(20-24日) で発表を行ない、両社のアプリケーション スイートを併用している多くの顧客から、このクロスプラットフォーム機能に対する要望が、何年も前から出ていたと述べた。IBM によると、同社の顧客企業上位100社の大部分が、SAP の経営資源管理 (ERP) ソフトウェアも使用しているという。
SAP の最高技術責任者 (CTO) Vishal Sikka 氏は、次のように述べている。「Lotus は20年前からコラボレーションの分野で革新を生み出し続けている。今回の IBM との提携は、各利用者の選ぶ生産性ツールおよびユーザーインターフェースを通じ、当社製品のビジネスプロセスやデータを容易に利用できる手段をわれわれが提供することを示す、素晴らしい実例だ」
IBM によると、企業における統一コミュニケーションあるいはコラボレーションに Lotus Notes を利用している個々のユーザー数は、1億3500万人を超えているという。