ファイルストレージ仮想化を実現する製品群、F5 ネットワークス
アプリケーション最適化ソリューションを提供する F5 ネットワークスジャパンは24日、昨年買収した Acopia の製品説明、および事業戦略の発表を行った。
Acopia 製品は、ファイルストレージの仮想化技術である。複数あるファイルサーバーを1つのファイルストレージとして使用可能にするものだ。「ユーザー側の環境と物理的なストレージ環境を、仮想化によって切り離すことで、それぞれの環境でいかなる変更を加えても、互いに影響を受けることがなく、シンプルで単一化された一貫性のあるストレージを提供できる。また、ストレージ環境での容量を、最大限に効率的に補充することができる」(米国本社データソリューション事業部マーケティング担当シニアディレクター Kirby Wadsworth 氏) しかしながら、他社製品との差別化のポイントは、「インテリジェントなファイル仮想化」を実現する点だ。ユーザー環境とストレージ環境の間にある仮想化レイヤーで、マイグレーション(データ移行)、ティアリング(データ振り分けの最適化)、ロードバランシング(負荷分散)機能を自動化し、ポリシーベースのデータ管理を可能にした。 特に、マイグレーションの自動化は、ユーザー企業が Acopia 製品を導入する際に決め手になるという。「ユーザーに影響を与えることなく、全データを1つのシステムから別のシステムへ移行させることができる」(Wadsworth 氏)。 ティアリングでは、「メタデータを使って、どのファイルをどこに動かすかを決定できる」(Wadsworth 氏)。例えば、『90日以内に書込みされていないファイルを高価なストレージからより安価なストレージに動かす』と設定すると、多くの場合、ストレージに格納されている全データの80%から90%は、より安価なストレージに格納可能になるのだという。これにより、ストレージにかかるコストが削減できるだけでなく、高価なストレージでは頻繁にバックアップを取るなど、バックアップも効率的に行えるようになる。 ロードバランシングでは、「小さなストレージの容量や性能を1つに集約することで、高性能なストレージとして利用することができる」(Wadsworth 氏)。 F5 ネットワークスジャパンの同社代表取締役社長である長崎忠雄氏は、「F5 と Acopia の技術は、インテリジェントなネットワーク構築という点において、目指すところが非常に似ていた。ネットワークにインテリジェントな機能を加えることで、アプリケーションをより高速に安全に最適化した状態でユーザーに配信する。そのコンセプトを Acopia 製品でファイルサーバーに適用した」と語る。 Atopia 製品はすでに発売されているが、同社では、特にデータセンターに対して、サービスを含めた事業を展開し、「数年以内にこの分野におけるマーケットリーダーを目指す」(長崎氏)としている。具体的な数値は明らかにされなかった。 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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