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ついに BEA を買収した Oracle は良い買い物をしたのか
著者: Joshua Greenbaum オリジナル版を読む プリンター用 記事を転送
▼2008年2月1日 09:00 付の記事
■海外internet.com発の記事
たいていの場合、Oracle CEO の Larry は自分の意志を貫く。ソフトウェアベンダーの買収になればなおさらだ。だから、ようやくながら BEA の買収がまとまったことも意外ではなかった。その必然性は運命づけられていたのだ。
しかし、これは良い買い物だったのだろうか。Oracle は払いすぎだ、との意見も一部にはあるが、筆者は Larry と同社はうまい形で買収をまとめていくと思う。
Oracle が、2006年当初の提示価格の何と45%以上増し、そして2週前の終値の約24%増しという高額を BEA に支払ったことにはやや驚かされた。多くのアナリストは、下り坂にあり、明らかにほかに現実的な買収元のいない会社にとってはかなりの高額だった、との考えだ。
Larry はもっと好条件を引き出せた可能性もあるが(BEA の買収額を巡る Larry-Carl Icahn 会談を目撃した方は、ソフトウェア業界の偉大な交渉の1つを目の当たりにしたことになる)、問題は、Larry の株主と新しい顧客が5年後に幸せになれるかどうかだ。筆者は、後者に対しては明確に「イエス」、前者に対しては条件付きで「イエス」としたい。
実際、自分たちにとって良いことが何かを知っている顧客は興奮していい。Oracle は、旧製品を利用する新しい顧客を平均22%という年間保守費用で幸せにすることに価値を見いだしている。
また、ほかに買収元がいない現状では、この死に体のブランドの顧客にとっては、あたたかいがコストのかかる Oracle 傘下に入ることが今のところ最高のシナリオなのだ。Oracle は、Fusion Middleware への移行をしばらくは強制しないことを明言しており、筆者は同社がその約束を守る意向であると確信している。
もちろん、SOA/モデリングベースのモダンなソフトウェアプラットフォームを探し求めている企業を中心に、今 Fusion Middleware に移行する誘因はいろいろある。しかし、Oracle は顧客の出方を見定めることに満足のようだ。これはもちろん、5年分もの保守関連の売上が、新しいライセンス契約から新ライセンス契約にかかわる膨大な費用を差し引いた額とほぼ同額であることを把握したのが要因だ。当然と言えば当然だ。
しかし、この明らかに親切な戦略にだまされてはならない。これは(「NetWeaver」や「WebSphere」などの競合プラットフォームへの)移行を明確に優先してゆがめられた持久戦であり、Oracle は、BEA の顧客に対して Oracle に有利に移行するよう説得するのに2年あるという賭けに出ている。その間は、SAP が参入し、現職者を強奪しようとしても理論上かなり困難だろう。
また、IBM はどうだろう。Oracle の大規模買収の影には、たいていの場合 IBM とのコネが見え隠れする。Charles Philips 氏はかつて、IBM は定期的に大規模買収に取り組んでおり、IBM が意見を求められていれば必ず承認していたはずだ。IBM のおひざ元は、ミドルウェア分野の主要ライバルが IBM お気に入りのソフトウェアパートナーによって市場から追いやられたことにさぞや大喜びだろう。
もちろん、WebSphere と Fusion が今後も互いに競合し続けることは周知の事実だが、Weblogic を競争から排除することがこれら両パートナーにとって良いことであるのも明らかだ。
最後に筆者は、BEA が Fusion Middleware に対して何らかの技術的貢献ができる、とのうわさもこれを最後にしたいと思う。確かに、BEA が Fusion に何らかの形で貢献できることも多少はあるのかもしれないが、Fusion の方が優秀で、自社の統合(笑)、編成、SOA、およびモデリング作業の旗手となる製品だと Oracle が 考えているのも疑いのないところだ。
シングルサインオンや、Oracle のビジネスインテリジェンスデータベース製品との統合は言うまでもない。BEA がこれに付加できるものはなく、そのような動きもないだろう。それだけのことだ。
ほかの買収でもそうだが、Oracle の株主にとっての本当の問題は、今後5年以内に Fusion Middleware に移行するなど、この買収が価値のあるものとなるまで BEA の顧客がついてきてくれるかどうかだ。
その間、どちらにしてもほかの何かに移行しなくてはならなくなるなど、それが可能になる要因は多い。これらの顧客のクリティカルマスが向かう方向さえ見えれば、今回の買収が Oracle にとってどの程度うまくいったかが見えてくる。
だが、少なくとも出だしは好調だ。また、今のところ、ゴール時の成績も良くなる可能性は高い。見てのお楽しみだ。
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