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2008年2月6日 09:00

未来から来たデジカメ

著者Mike Elgan海外海外発
どこかの会社が、西暦2015年の典型的な PC や携帯電話など、未来の世界のガジェットを発売したら、面白いと思わないだろうか。

PC はマルチタッチ対応の72インチディスプレイ、64TB のホログラムメモリ、無限の容量を持つ SSD、そして 45Gbps のインターネット回線アダプタを搭載している。携帯電話の方は、形とサイズがクレジットカードほどで、折りたたみ式の14インチ HD 画面を搭載し、スタンガンにもなるといった具合だ。

このような製品なら、だれもが本当に驚くことだろう。興味深いことに、未来の世界のデジタルカメラが発表されたが、まだだれもそれを認めていない。そのカメラが、1,000ドルで3月発売予定の「Casio EX-F1」だ。

カシオが CES でこのカメラのデモを行ったところ、ガジェット関連のメディアはこのカメラの高速撮影能力に感嘆の声を上げたが、EX-F1 が単にかくし芸のできるプロシューマーカメラではなく、すべてのカメラの未来を描いた技術であることにはだれも気付かなかったようだ。

EX-F1 のどこがそれほど未来的なのか

だれかがプールに飛び込む時の写真を撮るとき、EX-F1 ならシャッターを押してから1/2秒の間に30枚撮影する。しかし不思議なことに、同デバイスはシャッターを押す1/2秒「前」からの写真も30枚撮ってくれるのだ。

バックパネルのスクロールホイールを使えば、これら60枚の画像を素早くスクロールしてベストショットを探せる。見つかったら、ボタンを押せばその画像がカメラのストレージに保存され、残りはキャッシュに残されたまま消えていく。記録破りのこのバーストモードは、撮影時間を1秒から何と1分まで拡張できる。

しかし、撮影時間が長ければ長いほどその間の撮影枚数は減ってしまう。つまり、12秒連続で撮影するようカメラを設定すると、撮影枚数は5枚/秒になってしまう。この機能のおかげで、正確なタイミングでの撮影はほぼ保証され、アマチュアでもこのような写真が撮れるようになる。

高速撮影は暗い場所でも可能だ。フラッシュは20枚まで7枚/秒で追従できる。10〜60枚/秒なら、内蔵の高速 LED フラッシュが使える。

「プロシューマー」カメラの大半がビデオのキャプチャリングにも対応するが、このカメラは HD に対応しており、HD ビデオの1,920×1,080ピクセルが何と 60fps(フレーム/秒)に設定できる(動画ファイルは H.264 QuickTime ファイル形式で保存される)。また、HDMI ケーブル経由で HDTV に直接接続することもできる。

これらの機能すべてが写真とビデオの画質を劇的に向上させている。しかし大半の解説者は、高速画像キャプチャの人目を引く応用法に対してコメントしている。 スーパースローモーションビデオに対応しており、300fps から、驚きの 1,200fps での録画が可能だ。これらを 30fps で再生すると、スポーツ番組のスローモーションのような動きから、研究所でしか見ることのできなかったような動きまでが再現される。

筆者が知る限り、EX-F1 は1,000ドル以下のカメラのなかで唯一未来のカメラが搭載するであろう機能を搭載した製品であり、しかもすべてがそろっている。

・超高速静止画撮影から希望の画像を選択
・電子シャッター(可動部品ゼロ)
・スーパースローモーションビデオ
・HD ビデオ
・HDMI サポート
・静止画は DNG ファイル フォーマット対応
・超高速フラッシュ
・画素数よりスピード重視

EX-F1 には、ここで紹介しきれなかった膨大な数の素晴らしい機能がある。だが、最も重要な進展は、EX-F1 が「静止画」と「動画」の間にあった歴史的な壁を取り除くという必然的プロセスに着手したことだ。

「活動写真」が誕生したときから、スチル写真撮影と映画制作の間には、ほぼすべての面で大きな隔たりがあった。技術はその違いを消し去っていくだろう。そして最終的には、消費者向けカメラはどれも、高解像写真をほぼどの様な撮影間隔でも撮影できるようになる。

完ぺきなタイミングを見計らって手動で静止画の撮影を試みる(そしてたいていは失敗する)代わりに、一連の絵のなかから1枚を選ぶようになる。ビデオは品質の高い静止画の連続になり、静止画はビデオから抜き取った1フレームになる。

だれが何と言おうと、Casio EX-F1 は単に高速なだけの普通のカメラではない。これは、不意を突いて突然写真の未来をかいま見せるものなのだ。

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