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2007年度の Google アドワーズ広告を振り返り、2008年の対策を考える2007年末から2008年にかけてインターネットマーケティングにおいて激動を予感させるニュースが次々と飛び込んでいる。Google と NTT ドコモとの提携や、Microsoft による米 Yahoo! の買収提案や、総務省が携帯電話・PHS における有害サイトアクセス制限サービス(フィルタリングサービス)の導入促進の要請など、今後の動向が気になるニュースが続いている。
2008年は更なる激動の年になることが予感させられるが、昨年も、インターネットマーケティングにおいて注目度の高かったリスティング広告では様々な変化があった。 例えば、Overture の新スポンサードサーチ移行や、日本法人ヤフー株式会社によるオーバーチュア株式会社の子会社化など、各所で話題に挙がっていたことが記憶に新しい。その Overture と共に、リスティング広告の話題の中心にあったのが Google アドワーズ広告だ。そこで、今一度昨年の Google アドワーズ広告を振り返り、そこから今年の Google アドワーズ広告の対策を考えていきたい。 まずは、2007年に日本向けにリリースされたものから、リスティング広告に携わる者としてトピックを10個選定した。 ■プロダクト関連 (1)モバイル向けのコンテンツターゲット広告 コンテンツターゲット広告が、PC に加えてモバイル広告においても開始された。また、2007年10月からモバイル版コンテンツ向け AdSense をモバイルのサイト運営者向けに正式にサービスが開始されたことにより、モバイル向けのコンテンツターゲット広告を表示できるサイトの数が急激に増加している。 (2)プレースメントターゲット広告 サイトターゲット広告からプレースメントターゲット広告に名称が変更された。課金方法は、これまでの CPM 課金だけでなく、CPC 課金での入札も可能になった。まだ指定できるコンテンツは少ないが、特定のページの上段など掲載箇所を指定することができるようになった。 (3)Pay-Per-Action 広告 Pay-Per-Action 広告とは Google コンテンツネットワークの一部で、資料請求や商品購入など広告主が設定したアクションが完了した際に、成果報酬型として課金される広告である。サイト運営者がこの配信を選択しているサイトに配信される。現在はベータ版で一部の広告主のみ利用できる。Google がアフィリエイト市場に進出するのかと騒がれていたので、聞き覚えがある人も多いだろう。 (4)ローカルビジネス広告 ローカルビジネス広告は、Google マップや Google ウェブ検索・検索ネットワークの検索結果で地域にターゲティングした広告が表示される広告である。課金方法は、CPC 課金である。Google マップに表示されるため、地域に根ざしたサービスを展開している広告主にとっては興味深い広告だ。 (5)Google ガジェット広告 ベータテストとして一部の広告主で開始されており、イメージ、音声、フラッシュ、動画など様々な素材を Google コンテンツネットワークに表示できる新しい広告フォーマットである。Google ガジェットを基に作成されており、入力フォームをつけた広告など自由にカスタマイズでき、独自の多彩なアプローチが可能である。非常に自由度が高く面白い広告ではあるが、その分広告主はユーザーを意識した柔軟な発想の広告作りが必要となる。 ■ツール関連 (6)Website Optimizer 多変量解析機能として、ページコンテンツのさまざまなパターンをテストして、コンバージョン獲得効果が最も高いコンテンツを特定することができる。また、A/B テスト機能も追加され、複数のページのコンバージョン結果をテストできるようになった。Google においても無料で LPO ツールとしても活用できるツールがリリースされたと言える。 (7)Conversion Optimizer 任意で設定した CPA 目標に対して、広告掲載を自動的に管理する機能である。利用をするにはコンバージョントラッキングを導入しておく必要があり、過去30日間のコンバージョン数が1キャンペーンあたり200以上(当初は300以上であった)のコンバージョン数でも利用ができるようになった。ただし、コンバージョンを担保する機能ではない点、運用状況により配信の抑制がかかる可能性がある点、品質スコアへの影響など懸念される点がまだ残っている機能とも言える。 ■レポート関連 (8)品質スコアの3段階表示 Google アドワーズ広告の管理画面上で、3段階の品質スコア(高い・OK・低い)を確認できるようになった。今まで品質スコアの状況を確認する術はなく非公開の情報であったが、Google が徐々にブラックボックスを開示し、広告主に積極的な改善を求めていると言えるだろう。 (9)配信先レポート 広告を掲載する Google コンテンツネットワークの掲載結果のレポートが表示される。これにより、コンテンツターゲット広告の掲載先サイトが分かるようになった。ドメインおよび URL レベルでレポートを確認することができ、サイト毎に表示回数・クリック数・コスト・コンバージョン数などのパフォーマンスを確認することができる。このレポートに対しても言えることだが、Google はブラックボックスを開示することで、広告主に積極的な改善を求めていると言えるだろう。 ■提携パートナー (10)NTT ドコモとの提携 2007年12月に NTT ドコモが Google と提携することが報じられ、2008年1月に正式発表された。この提携により、2008年春を目処にドコモの iMenu トップ画面に Google の検索窓がつき、Google アドワーズ広告が表示されるということになる。Google が KDDI・NTT ドコモと提携したことにより、2008年は Google モバイル広告がさらに注目されていくことは間違いないと言える。 その他にも、Google アドワーズ広告のモバイル広告で無料のコンバージョントラッキング(SSL 非対応)がリリース、モバイル用のサイトを簡単に作成できるモバイル向け AdWords ビジネスページの開始。また、Google アドワーズ広告ではないが、YouTube で YouTube 広告のテストが実施されるなど挙げるとキリがない程だ。 これらの Google アドワーズ広告の動きを考えると、Google の次の3つの考えが垣間見える。1つ目は Google コンテンツネットワークの利用促進、2つ目はモバイル広告の利用促進、3つ目は様々な広告フォーマット・ツールを用いて広告主の利用促進。ということだ。 では、2008年の Google アドワーズ広告の対策を考える上で、どのようなことを気をつけたら良いだろうか。 1.Google コンテンツネットワークの対策 Google コンテンツネットワークに配信するということは、検索する以外での Web コンテンツで情報収集をするタイミングで広告が掲載されるといったことを理解した上で対策をとっていく必要がある。 また、Google コンテンツネットワークは、ロングテールという概念で語るとヘッド部分からテール部分まで持った広告媒体であるとも言える。ポータルサイトやニュースサイトなどのヘッド部分となるような配信先から、小規模な専門サイトや Blog などのテール部分まで幅広く配信することが可能だ。このテール部分の専門サイト・Blog などの配信数は、個々には多くは無いが、全てをあわせると膨大な配信数となる。それも専門的な配信先にである。 昨今、いわゆる口コミのバイラルマーケティングについて語られることが多くなったが、Google コンテンツネットワークに配信できる様々な広告フォーマットと配信先はその可能性も大きく感じさせられる。 2.モバイル広告の対策 KDDI だけでなく、携帯契約者数1位の NTT ドコモと提携したことにより、今後は Google 検索エンジンのドコモと au、Yahoo! 検索エンジンの SoftBank というような関係になり、携帯契約者数から考えれば Google のシェアは8割を超える。PC 以上に Google・Yahoo! の検索ボリュームの取り合いが白熱を帯びてきた感がある。 また、先に述べた通りモバイル版コンテンツ向け AdSense が開始されたことにより、モバイル向けのコンテンツターゲット広告の配信先が拡大していく中で、今後も非常に成長していくことが期待できよう。 2008年春頃に NTT ドコモの iMenu 検索窓が Google になるということだが、それまでに Google アドワーズ広告でモバイル広告を実施し、他社より先駆けてノウハウを貯めて傾向を掴むことで、競合の一歩先をリードできるのではないだろうか。 3.様々な広告フォーマット・ツールの活用 先程紹介したように新しい広告フォーマットが次々とリリースされており、YouTube に掲載する広告テストもすでに日本でも行われている。また、様々なツールが Google より提供されているので、これらを積極的に活用し運用改善していくことが求められていく。 まずは、Google から提供されている様々な広告・ツールの特徴を把握し、自社のどういった戦略に活用できるかといったことを考えてほしい。そして、検索連動型広告だけでなく、どのように広告を組み合わせしていくことが良いのか考えて頂きたい。 2008年も Google アドワーズ広告ひいてはリスティング広告を対策していく上で、様々な情報をキャッチアップし、どのような戦略を立てていくか考えるきっかけにして頂ければ幸いだ。 (執筆:株式会社アイレップ リスティンググループ リスティングチーム チームマネージャー 桐山 典悦 ) 記事提供:アイレップ
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