企業向け検索各社はこの買収提案の影響を利用し、FAST の顧客を奪い取ろうという動きを強めている。Exalead は19日、FAST の「OEM 検索」(ユーザー環境に合わせた組み込み検索) ユーザー企業向けに、自社製品への移行を支援する『Accelerate With Exalead』と銘打った移行プログラムを発表した。
Microsoft の広報担当は、FAST の競合相手によるマーケティング計画についてコメントすることはないと述べた。Microsoft は今年第2四半期に全ての規制要件をクリアし、FAST の買収手続きが完了すると見込んでいる。
調査会社 IDC のアナリスト Sue Feldman 氏は、Exalead が FAST の顧客を奪うため露骨な動きに出たことは当然で、他社もこれに続くとの見方を示した。
「Microsoft が FAST を買収して何をしようとしているのか、やや不明な点があることは確かだ。そして同業他社がこの点を利用して顧客の獲得に動くと私は見ている」と Feldman 氏は語った。ただ同氏によると、既存の顧客を転向させることは簡単でなく、現在の FAST の顧客の多くは、Microsoft が FAST に付くことに対し、不安を覚えるよりもむしろ心強さを感じる可能性があるという。
Feldman 氏は次のように語った。「FAST 導入のために多大な労力と時間を費やした大企業は多く、検索技術の乗り換えはそれほど簡単ではない。競合他社が挑戦することは結構だが、Microsoft が FAST を傘下に収めたとしても、恐れや不透明性や不信感が出てくることはないと思う。私がクライアントに言えることは『必要なものを調達すべき』ということだ」